寄稿 高校22回

青春とはなんだ

宮石徹

「青春とはなんだ」 原作 石原慎太郎 主演 夏木陽介 主題歌 布施明

私が中学生の時にラグビーがテーマとなったTVドラマです。

明るく楽しく楕円球を追いかけると言った記憶のみ残っている。

福高に入学してラグビー部の門をたたいた当時の新入生の多くは、少なからずドラマの影響を受けていたと思う。何しろこの年度例年にない二十数名の入部があった。放送されたドラマがスクールウォーズだったら違った数になっていたに違いない。

最初の二ヶ月はドラマのように楽しい練習だった。でもそんな日々が長く続くはずがない。なにしろボールを触れたこともない素人が2年9ヶ月後に頂点を目指そうといったクラブに入ってしまったのだから。

ウサギ跳び アヒル歩き 手押し車 100mランパスとキックダッシュ etc ありとあらゆる非科学的トレーニング

練習中に水を飲まない、37度位の熱なら走れば治る、合宿中の練習マッチでは大学生のOB相手にラスト1トライ取るまで終了せず後半だけ1時間続く事も  もはや非常識の領域だった。

二十数名いた新入生もやがて十数名に半減した。勝つこと以外にも楽しい事もあったに違いない。なにしろ3年間も部室に通い続けた。

でも圧倒的に思い出すのは苦しくきつかった事のほうだ。

そんな練習のおかげかチームはかなり強かった。同世代で最高のウイング、センターを擁していたのだから。平均体重65㎏のフォワードでも、最後の花園ではベスト8まで進むことが出来た。準々決勝で諫早農業に敗れ涙した翌日、みんなで奈良ドリームランドで少しだけ遊んで帰福したのも数少ない楽しい想い出の一つ。

つい先日ラグビー部同期の有志数名とタイ バンコクへゴルフツアーを行った。4泊6日(1機中泊) 4日連続ゴルフ 5日連続飲食

72歳 未だにこんなゴルフ合宿出来る気力体力を育ててもらい、57年間続く仲間を作ってくれたラグビー部には感謝しか無い。

まだまだ青春の途中   ありがとう福中福高ラグビー部