2024九州大会予選・3回戦　福岡VS八幡

概要

メンバー表　黄色3年　青2年　赤1年

前半　福岡（4T3G)26-5(1T) 八幡

後半　福岡（5T4G)33-0 八幡

 

福高の春大会初戦は、明善高校に31対19で勝利を収め勝ち上がってきた八幡高校と対戦。八幡は1946年創部、日本代表45試合で主将をつとめた箕内拓郎氏の母校でもある。

朝から雨が降りつづく修猷館グランド。1試合目の小倉高対修猷館では、新人戦ベスト16の小倉が同大会準優勝の修猷を22-19で破る波乱の幕開けとなった。

続く東筑対福岡舞鶴でも、舞鶴が後半ロスタイムにPGを決め逆転。29-28で舞鶴が勝利を収め、2試合連続の番狂わせに会場がざわつく中、福高のキックオフで試合が始まった。

1分、新人戦ではフランカーで出場した2年下山がこの日は11番を付け、自陣10mラインでボールをもらうと柔らかいスワーブで相手を抜き去り左タッチライン際を快走、40mのロングゲイン。続くフェイズでラックから激しい突進を見せたのは7番の挾間。

1年生ながら堂々とした体躯、2年前の東福岡戦で激しいタックルを連発した高75回挾間大介の弟だ。序盤から1、2年生の躍動を目にし、新たな兄弟プレイヤー誕生に嬉しい気持ちになる。

7分に相手ゴール前、福高ラインアウトのトライチャンス。モールで押し込み、モールが崩れたところからサイドをつくもジャッカルにあいペナルティ、チャンスを逸した。この試合においても、2人目が少しでも遅れるとジャッカルの餌食になるとわかり気を引き締める。

8分、センターライン中央でラック。速い球出しから、9番古賀が右コーナーのスペースを見逃さずキック。必死に追いかける八幡。背走しながらボールを拾いタッチに蹴り出そうとした八幡の選手に、しっかりチェイスしていた14番元田（2年）がキックチャージしそのままボールを拾って右隅にトライ。5-0

13分、PGを得て相手ゴール前でラインアウト。6番2年木梨がきっちりキャッチし、モールを組んで3番児嶌が左隅にトライ。この日ゴールを狙うのは怪我で欠場の3年堂本に変わり、2年下山。左隅から難しいゴールキックを決め12-0

16分、自陣深く攻め込まれ、八幡の連続攻撃。八幡のテンポの良いアタックをノーペナルティで我慢強く刺さり続け、8フェイズ目のタックルで相手のノッコンを誘い、タッチキックで脱出に成功。

18分にも自陣ゴール前20m付近の相手ボールラインアウトでピンチを迎えるが、八幡がフェイズを重ねる毎に福高の前に出るタックルで押し戻し、八幡7フェイズ目に3番児嶌がジャッカル成功、ピンチを凌ぐ。

22分、PKから敵陣10mと22mの中間付近で福高ラインアウトから連続攻撃。3フェイズ目で突破力のある児嶌が2人を跳ね飛ばし、倒れてもすぐ立ち上がりピックゴー、ゴールまであと5m。さらにラックサイドを6フェイズを重ね児嶌がトライ。雨でボールが滑る中、ミスなく9フェイズを重ねトライまで持っていけたのは収穫だ。下山ゴール成功で19-0。

28分、敵陣ゴール前15mで福高ラインアウト。身長186cmの橋本が八幡のはるか高い位置でボール確保、今度はモールを組まずに素早く展開し、9番古賀から主将でナンバー8の大庭がスピードに乗って真っ直ぐ突進、ゴールラインまであと2mに迫る。早い球だしから再び橋本が長身を利して体を伸ばしトライ。3年生が体を張る。

前半終了間際、八幡のキックオフ後の密集でノットロールアウェイの反則を取られる。自陣ゴール前ラインアウトから八幡の攻撃を何度も凌ぐが、愚直にピックゴーを繰り返す八幡についにトライを許す。自陣でのペナルティは直ちに失点に繋がる。

後半、がむしゃらにディフェンスを繰り返す八幡は15人ギリギリでの戦い。徐々に疲労の色濃く、福高ペースで試合が進む。リザーブが少ないのは福高も同じ。福高も後半の終盤、疲れからかハンドリングエラーが多くなった。少数精鋭で文武両道に励む公立高同士リスペクトし合いながら、プライドを持ってお互い頑張っていきましょう。

後半に5トライ4ゴールを追加した福高が５９－５で勝利し、次回戦へ進出。福高は3年生の大半が怪我の為出場できない中、1・2年生中心のメンバーでよく戦った。

次はいよいよ東海大福岡との準々決勝。昨年の10月29日、花園予選準々決勝で涙を飲んだ相手だ。コンタクトの強度が今日よりはるかに強いのは体が覚えている。あの日の悔しさと76回生の無念さをエネルギーに変え、今週末は福高がアップセットを起こす。