1月24日(日)。 快晴。
東福岡高校(人工芝G)にて、準々決勝4試合が行われました。
立派なグラウンドですね。
仰ぎ見る真っ青な空を水面として、白いオタマジャクシのよーな小さなヘリコプターがパタパタと泳いでおりました。 と、そのオタマジャクシの親でしょう。 白い四肢の生えた少し大きめのジャンボジェット機が、福岡空港方面から飛び立ち、子を無視するよーに、ブーンと博多港方面に飛んで行きます。 無視しているよーには見えても、そこは親であるジャンボ。 こーゆー穏やかな天気の日を選って、子であるヘリに自由に泳がせておきながら、子の成長を厳しくも温かく、距離を持って、見守っているのではないでしょうか。
子は子で大人になったら僕もお父さんのよーにたくさんの人達を乗せてお客様やお荷物を、安全に目的地へお運びする仕事、地球を股にかけたグローバルな仕事に就きたい。。。 親の飛行を学び、りっぱな非行少年を経て、りっぱな飛行青年になろう。。。 と、将来を夢見、パタパタしているよーに思え、思わず「ガンバレヨ!」 と、つぶやいてしまいました。
どなたかお地蔵様に笠を!
今日の第一試合、東福岡高校と城南高校との試合は 67 : 0で前半を折り返し。 東福岡が一つの隙も見せず、城南高校を圧倒。 グラウンドの外では、次の試合に心身のボルテージを高めるべく、アップ中(練習中)の 福岡高校 と 小倉高校。
福高の赤備えが緑の芝にまぶしく鼓動の速度を増してゆけば、一方、小倉の紺・緑・赤のストライプも粛々と脈拍数を上げてゆきます。
まもなく福岡・冬の陣の開戦! ドコドン!
お母さん方が息を止めて叩く、あの布団叩きの時のあの気合!
福高と小倉高校は、毎夏の合宿で、お互いの男と男を切磋琢磨し合う、よきライバル校。 両校の公式戦での対戦は、本当に久しぶり。
東福岡高校と城南高校の後半が始まると、今まで、日向ぼっこしつつ、和やかに、ポジティブに、福高、小倉のゲーム予想を談笑していた、福高応援団の空気感が、じわじわと博多祇園山笠の清道まわりの太鼓のドン!まで、刻々と迫るあの緊張感へと変化し始め、先ほどまでのポジティブな予想が、ネガティブな予想となり、いやいやそこまでネガティブはなかろーと、ネジティブや、ポガティブにちょっと持ち直し、東福岡高校と城南高校の試合が 138 : 5 で終了すると、一挙三段跳びでもって、ベリーポジティブな予想へと沸騰点を極め、鼻息から湯気が蒸発して噴き出してくる、といった、いつもと同じ、福高応援団の戦闘状態となりました。(応援席の面々も部員たちとともにアップ完了!)
炎陣全開!
小倉のKOでゲーム開始。 KO時、小倉FWの猛烈なタックルでYB(ヤンボール)。 しょっぱなから一発くらいました。
前半の中盤までは⑩松下の飛距離あるキックを、小倉の⑮がカウンターでも、キックの応酬でも、その度、判断よく処理し、福高のゲインを許さず! というより、むしろ味方チームを前に走らせるべく、小倉のFBは有効なゲインを達成していました。 よってその福高の若干なる後退によるプレッシャーが、ディフェンスオフサイド、たおれこみ、ノットローラウェイと、前半10分までに、3本の福高のペナルティを発生させ、小倉の展開にアドヴァンを与えていたよーです。
一方、興奮と緊張のメーターを、レッドゾーンから落とし、少し落ち着きを取り戻した福高は、ML(マイボールラインアウト、相手陣10mライン先、右側)から、⑩松下 → ⑫寺川 → ⑬安部の縦突破? と、福高の「らしさ」をのぞかせ始めましたが、⑫ → ⑬への短いパスが、スローフォワード。 ⑬のトップスピードが良かっただけに惜しかった。
スローなフォワードにしてくれ
前半中盤。 やはり、福高SOのキックをキャッチした小倉のFBがカウンターアタック。 右、右、右とライン際まで小倉の攻撃が行くと、 → 今度は左、左、左と攻撃スペースを左右に往復し、 → またも右、右、右と、最後はSHが突いてきたが、小倉にペナルティ。 福高よくしのいでピンチを脱け出します。
ピンチの後にチャンスあり! 福高タッチでML(相手陣左側10mライン付近)。 今度は福高が、右、右、右の、右行かないで、左、左、右と、左右に振って相手をフラフラにさせるはずの場面が、⑬安部のポイントに小倉の選手がしっかりからみ、ボールはYBへ。 小倉⑩ → ⑫の、⑫が大きくゲイン。 → ハーフウェイライン付近でYS(ヤンボールスクラム)に。
左右に振って相手をフラフラさせるはずの場面が?
ピンチの後にピンチあり! YSからのポイントで福高がたおれこみの反則。 小倉ハリーで右サイドを突く。 → 右へ⑩-⑫ → 左へ⑩-⑤ → 左⑩ → 左へ⑮-⑪ → 右へ⑩-⑬ → 右へ⑩-⑧ーWTBか? 福高のインゴール左隅に駆け込まれ、かつ、インゴール内でポール付近までの接近を許しての被トライ。
前半23分。小倉先制!(0 : 7)。
ライン際を綱渡り。
この後、先ほどの2パターン → 福高⑩が深いところへキックすると、小倉⑮がカウンターアタックで挽回し、小倉の⑩や⑧からポイントサイドを突かれてくるパターン。。。 福高が左右に攻めて相手がフラフラし出すはずの機を、逆にポイントで小倉の選手にボールに絡まれ、福高がカウンターのピンチを受けてしまうパターン。。。 と、2つのパターンがくり返される。
①牟田口の気功パワー
前半32分。 ML(ハーフライン左側)がYBへ出て、→ ⑧-⑨ → ⑧-⑩ → 左でキャッチの⑧が右へまわりこみ、ライン際を⑫につないで福高インゴール左隅に被トライ。 (0 : 12)。 ここで前半終了の笛。
⑩松下。次の瞬間バッコシ小倉⑧にタックルに入るよ
ここが勝負の綾! 勝利のDNA 要養成箇所!
故意にノットストレートを投げるなんてプレイは許されないが、前々回の全国大会準決勝、対東福岡戦の前半終了時に、福高のMSから、東福岡高校FWに強烈なプッシュを受け、あの時間帯を狙われて(故意に隙をつかれて)トライされた、→ あの悔しい生の体験を、ちゃーんとも~1回思い出して、学習し直しとかんと。 そして逆の立場(YBのセット)になった場合、このロスタイム時にチャンスがあるということを。。。
ハートとハートのぶちあたり!
後半1分。 脳震とうでダイジョブです。ダイジョブです。 しかしゃべれなくなった⑬安部に代わって、CTBに、阿部の代JOBとして、樺島IN。
球しぇしぇり
後半9分。 福高PGを狙う。 ほぼ正面約30m。 決まって、(3 : 12)。
後半11分。 再度福高PGを狙う。 ほぼ正面50m弱。 左ポールに当たってはずれ、得点は、(3 : 12)のまま。
⑧西田。簡単に倒れるなよ!
後半12分。 小倉のキャリーバックにより、福高MS(相手陣ゴール前 左方)のチャンス! が、福高はボールの取扱上の注意が悪く、ボールをハンブル。 小倉にボールを奪われ、大きなゲインを許す。 → 福高のカバー(樺島じゃないです。)が好くフォローに返って事なきを得る。
③井之上の顔はビタミンCがいっぱい!
後半24分。 YLのノットストレートから、MS(相手陣左中間22m付近)。 → 福高は右へ⑩、左へ⑨と、左右にジャブを試みるも、またも接点での小倉FWのボールへの絡みが福高を勝り、YBへ。 → 小倉の大きなゲインに今度は福高のカバーも追いつかず、後半の初トライは小倉高校に。 (3 : 17)。
フォローの⑪谷山の鼻息が荒い。
後半28分。 福高やっと小倉陣インゴールへ到着。 ML(相手陣ゴール前、左方)から、右へ⑩P(ポイント)→ 右へ⑩-⑫P→ 左へ⑩-⑪で、左隅へトライ。
(8 : 17)。
福高のやっとこさのトライ!
後半29分。 小倉のノーフォイッスルトライは、小倉のKOをYBに出され、左へ⑩P→ 左へ⑬-⑪P→ 右へ⑩-?-⑮で左隅へ被トライ。 (8 : 22)。
④岡村のフォローの⑤満田はチーム一の気合顔!
この後、両校、攻防を1回づつ繰り返して試合終了。
応援するほうも、試合後、時間が経つにつれ、どっと疲れが押し寄せ、試合後当日は、「はひへほ」 「みむめも」と何か一文字が抜けた状態となりましたが、日が移りますと、「よし!またがんばろー!」と、新しい朝日がまた奮起を促すよーに照らしてくれます。 福高はパタパタと、まだ四肢が生えない赤いヘリコプター。 九州大会、夏合宿、そして全国大会に向け、ひとつひとつ成長し、地力をつけて立派な戦闘機になっていこう!
今日はシュン↘ 明日からはシャン↗
<1/24 のスターティングメンバー>
1.牟田口享平(2年) 2.熊谷圭晃(2年) 3.井之上亮(2年)
4.岡村晋治(2年) 5. 満田悠暉(2年)
6.増本芳基(1年) 7.後藤宏基(1年) 8.西田怜(1年)
9.中尾康太郎(2年) ⑩.松下真七郎(2年)
11.谷山俊平(2年) 12.寺川賢太(1年) 13.安部健太郎(1年)
14.兼久賢章(2年) 15.小江智大(1年)
16.光安綜一郎(1年) 17.十川晃一(2年) 18.峯祥文(2年)
19.鈴木尚(1年) 20.長崎怜(1年) 21.樺島雷人(1年)
22.長谷川悠成(2年) 23.林啓太郎(1年) 24.竹中良(1年)
25.奥山道陽(2年)
<選手交代>
前半16分、22長谷川 IN → ⑧西田 OUT (長谷川⑪、谷山⑧)
前半19分、⑧西田 IN → 22長谷川 OUT
後半1分、⑬安部 OUT → 21樺島 IN。
後半15分、22長谷川 IN → ⑪谷山 OUT
後半19分、⑪谷山 IN → 22長谷川 OUT
<他の準々決勝 スコア結果>
東福岡 <138 : 5> 城 南
修猷館 <21 : 3> 筑紫丘
筑 紫 <40 : 0> 東 筑
2010-01-26 11:33:49 – edit
コメント
BKのスピード、FWのラック、モールでの集散、ボールへの執着、ミスの少なさで小倉が一歩、勝っていたと思う。ミスを犯しながらも
なんとか接戦になったのは今後の戦いに期待が持てると思うし、いい薬になったことと思います。この時期は勝つことも大事だが、負けて、その弱点を克服していくことのほうが重要と思います。春、期待しています。
Posted by 福高OB at 2010-01-26 13:55:44
力はほぼ互角と見た。福高のミスで敗れはしたが、エースのウィングを欠いての戦い、よく戦ったと思う。次は勝てる。それにしても⑩はキックもいいし、特にタックルが良いし、ゲームメーキングも申し分なし。
BKも悪くない。あとはFWの頑張りに期待。
Posted by ファン at 2010-01-26 19:50:20
◆フィットネスの差が出ましたね。FWにチェイスする体力と意識がなければハイパントはしないほうがいい。◆ミスの多さも目に付きましたね。これもフィットネスの無さに起因するのあなぁ?練習時から激しく・厳しくしないと。◆ヒガシは丁寧なラグビーをしています。筑紫も。強いところは丁寧にプレーするだけのフィットネスがあるのでしょう。
Posted by 東福岡で4試合観ました at 2010-01-28 17:53:33
フィットネスで差が出たのは事実かもしれません。しかし選手たちは日頃の練習から頑張っています。練習が激しくない、厳しくないというようなことを書くのはいかがでしょう。福高には福高の良さがあります。
選手たちの今後の成長に期待しています。
Posted by OB at 2010-01-28 21:24:19
▼失礼しました。読み返してみると、確かに「福高の練習が厳しくない」ととれます。すみませんでした。▼でも、決してそういう意味ではありません(練習を見たことはありませんし…)。一般論です。フィットネスを高める練習に加えて、日頃の激しく厳しい練習に慣れることにより、ミスが少なくなるかも?という「一般論」です。▼負けた原因は何か。原因が判明すれば、それを克服する練習をし、春はBEST4入り…それが「福高の良さ」である…と期待しています。
Posted by 4試合も観てしまった暇人 at 2010-01-29 13:07:37
福高のタックルが好きで毎年応援しています。小倉との試合はタックルの当りの強さで負けたと思います。春、秋には小倉、筑紫そして東福岡を倒し、花園で赤白のジヤージを見せて欲しい
Posted by ラグビーファン at 2010-01-30 10:34:29
個々人で30分ほど走ったり、筋力トレーニングをしたり自分でできることはいっぱいあります。勉学も同時にしなければなりません。結局、時間管理に行き着きます。これは福高生の宿命であり、期待されているものですので喜んで頑張ってください!
花園準優勝の桐蔭学園は神奈川でもかなりの進学校との紹介が読売にありました。スピード、パワーに加え戦術を考え抜いているようです。
福高生のこれからの成長に期待しています。
Posted by 福高OB at 2010-02-08 11:11:33
映画インビクタスでも南アは最初、負けっぱなしでしたが、国民の声援を受け、NZのトライゲッターを必死でタックルで止め、勝利しました。
多くの人が福高ラグビーを応援しています。頑張ってください。
Posted by 福高OB at 2010-02-15 22:26:02
昔からラグビー部の人は、勉強のできない人が多いですよね。そもそも勉強ができないから、ラグビーを隠れミノにしているのでは?ラグビー部の卒業生は、他の福高生のように卒業後活躍しているのですか?ラグビーはプロがないですよね。卒業後の人生の方が長いんですから、ラグビーしかできない男になってしまったらダメですよね。
Posted by 福高OB at 2010-03-03 22:57:46
在学中にラグビーを通し、あれだけきつく痛い思いを経験すれば、その後の人生できっと逞しく頑張っていけます。微分積分も重要ですが、人生の中での苦難に打ち勝つ精神力、体力はもっと重要です。うまく立ち回ることばかりをせず、真っ直ぐ突き進んでいけば、道は開けます。
Posted by 福高OB at 2010-03-04 13:20:13
昔と今はかなり変わってきていると思いますよ。昔の先入観で物事を判断するのは間違いだと思います。卒業後、九大、長崎大、早大、慶応、筑波大等に進学していると聞いています。私もOBですが、「そもそも勉強ができないから」というOBの方、選手に失礼と思いますが。
Posted by 福高OB at 2010-03-04 15:36:54