22年11月 筑紫高校(全国大会県予選 決勝)

<決 勝 戦  前 日>

赤具足を拝受
願わくは、我に七難八苦を与えたまえ

<決 勝 戦  当日>

11月13日(土) 曇り空は、雲のせいか、黄砂のせいか、景色が霞むも、ほの明るい。 風も今日は平常心を保って静かに観戦。 

お昼に近づき、20度をちょい越え、気温上昇。 会場レベルファイブは、熱気上昇。 常勝福高、意気上昇。

コッキンテンクリートのスタンドでドキがムネムネの応援席。

一般生徒の福高大応援団がバックスタンドの右側を、、、左側を、筑紫高校一般生徒の大応援団が埋め尽くす。 青少年たちの若々しい身体髪膚から、母校の誇りと誇りが薫り立つ、両校、誉れの晴れ舞台!

粛然と静!
咆哮の動!

福高応援団の指揮の下、千代原頭 唱和音 の大波がグラウンドに打ち寄せる。
両手を腰に当て、胸を張り、上を向いて、唱う。 誇らかに。 高らかに。

我ら福高!
届け!このおもい!

「私たちの校章は、ラグビーボールの形。」

みんなのおもい、おもいが、タスキ、タスキとなって、今!
「おなかすいたよね!もうすぐおいしい花園を運んでくるけんね!」

「千代原頭が、福高ラグビー部の部歌。 応援歌。」

再び 「粛!」  まもなく笛!
輪ができて 我がをなくして 和ができる

12:36 KO。 天まで届け!フォイッスル!

こころ真っ直ぐに! 福高ラグビー!
応援席も、心にドン!と陣太鼓!

筑紫高校のKOを、しょっぱな福高がハンブルし、→ YS(ヤンボールスクラム、自陣右サイド、ゴール前)のピンチ! → FWの近場を突いてくる筑紫のアタックに対し、福高矢のようなタックル。 → 両校火花散る最初の攻防は、筑紫のポイントでのタオレコミ(オーバーザトップ)で、福高ピンチ脱出。

未来の宝の記憶。はじまりはじまり~
安定感ある福高の好クラム。

相手陣へ入った福高がさらにゴロパントで22m内に進むも、キャッチ直前のボールをノッコンすれば、 → YSから⑨がハイパンにくるところを、福高⑥奥山がチャージと、、、福高がやや前に前に出ている感じ。

「がむしゃら」ならどこにも負けん!

⑪福岡の大きな弧を描く右サイドへのカウンターアタックがゲインするも、筑紫渾身のターンオーバーで、福高陣へ大きくキック。 ⑧西田、落ち付いてりカバーし、22m内よりタッチキックで、ゲームを止める。

千代原頭の出だしの音程は悪かったけど、あとはまかしとけ!
少々音痴でも、許す! 許す!

11分。 福高先制トライ。
ML(マイボールラインアウト、相手陣右サイド、22m先)から、BKに出たボールは、第1CTBで球を受けた⑮松下が、福高BKラインの流れのまま左ナナメ60度に走る。 → 対面ディフェンスがタックルポイントを定めたその一瞬、、、松下タテに一歩コースをを変えれば、視界には筑紫インゴールの大海原。 (7 : 0)。

ポップコーンのように跳ねてます。
イーゾ イーゾ!フッ コ! イーゾ イーゾ!フッ コ!

13分。筑紫高校反撃のトライ。
YL(自陣右サイド、22m付近)から、筑紫に縦に長いモール列車を組まれ、シュッシュッポッポと、インゴールホームに列車到着の、久々にやられた福高、モールでの被トライ。 (7 : 7)。

筑紫の筑紫による筑紫のためのトライ!
もーラグビーフットモールはさせんめー!

この後、福高は相手陣、相手陣にて、ゲームを進めるも、なかなかもう1歩届かず、リーチがかからない。 

低く低く、突き刺さる、福高のタックル!
強く強く、ぶち当たる、福高のタックル!

→ ⑩寺川の相手陣右サイドをねらったゴロキックをキャッチした筑紫の選手へ、⑮松下の猛烈タックル。 筑紫なんとかボールをキープするも、次のラックでタオレコミのペナルティ。

大砲のタックルは命中したんだが?
筑紫高なんとこれをキープ!

22分。 福高PG(右45度からの優しい位置)成功! (10 : 7)。

アン!(仏) チン!(日)
ドゥー!(仏) トン!(日)
トロワ!(仏) シャン!(日)

25分。 福高大きな追加点のトライ。
MS(相手陣22m手前、中央付近)から、右へ⑧西田 ー ⑨中尾のコンビが、タイミング&コースよく、相手ディフェンスを後手にまわし、⑨中尾がいいタイミングで右外にフォローの⑮松下へ。 もひとつ外に⑭谷山がフォローに付いていたが、すでにスペースなく、松下右過ぎへドンとトライ。 (15 :7 )。

歓喜の舞は、南無福岡高の踊り念仏。
イーゾ イーゾ!フッ コ! イーゾ イーゾ!フッ コ!

前半の最後の方は、YLを⑤瀬尾がもぎ取って、福高BK左ラインへまわるも、⑭谷山のキックがチャージされ、福高ピンチ。 → ノータイムでの筑紫FW連続攻撃の中、③井之上と、⑨中尾のダブルであびせ倒しのタックル。 → 福高ターンオーバーし、④末永がタッチに出して、前半終了の笛。

⑪福岡のカウンターアタック! 再生は2倍速でお楽しみください。
筑紫高にとっては、あともうちょっとのとこで、缶けりの缶を蹴られたって感じ。

ハーフタイム

筑紫のおもい!福高のおもい!それぞれの母校愛。

福高。 優勢なゲーム展開の中、見上げる空は、黄砂で霞むも、福高を応援するみなの胸の内は金風高く、秋晴れが見えてきたのではないでしょうか。。。 また、まだ変身おぼつかなく、黄がちらほら降りかかる程度でしか色づいていない木々の緑も、福高を応援するみなの胸の内にあっては、燃えて真っ赤に紅葉していたのではないでしょうか。

後半開始の笛が、さような感傷と、一時の楽観とを無情に切りさく。

福高のディフェンスは2番目3番目が雲霞のごとく集まるよ!
前に!前に!

福高はポイントに横から入るペナルティ、やペナルティタッチのノータッチ、、、筑紫高校はタオレコミのペナルティを2度、、、お互いのミスが交互にあいこでしょ!とゆーゲーム展開になっていましたが、、、次の番の筑紫高がおかした後半3度目のペナルティー(ノットローラウェイ)に福高はPGを狙う選択。

④末永の低く厳しいタックル!
⑬樺島の低く厳しいタックル!

9分。 福高PG(左45度からの10mラインより少し先)成功! (18 : 7)。

グラウンドに18人くらいいそーな福高の集散と展開。
④末永インゴール間近!

この後、福高は相手陣での攻撃が続くも、もう一歩のところで、ノットリリースザボールや、MLのノットストレート、オブストラクションなどで何度か得点チャンスを逸す。 が、筑紫の方も、得意のモールが、福高FWの素晴らしい前に出る、アタックタックル!で威力を発揮できず、、、BKに回してもゲインできない、、、陣地を戻そうとする⑨からのハイパンもかなわず、、、スクラムも福高のプレッシャーについスクラムをつぶしてしまう、、、と福高陣でのゲーム展開がなかなかかなわない。

ジャンプも高く!志も高く!
この辺のボールにもかぶりついてゆくよ~!

福高のタックルは全員いいタックルなんですが、特に後半では、ターンオーバーとなる③井之上のあびせ倒しのタックル、、、相手のノッコンとなる⑨中尾の強烈タックル、、、⑭谷山のドンピシャカモネギのタックル、、、やはりターンオーバーとなる⑨中尾の強烈タックル、、、この4つのタックルには驚きました。 会場がオ―ッ!と湧き、ラグビーの醍醐味を観戦者に十分に伝えてくれたことと思います。

あびせ倒しで朝昇亮の勝ち!
愚直になると頼もしいプレイをしてくれる⑭谷山。

29分。 福高PG(正面からの10mラインあたり)成功! (21 : 7)。

勝敗がほぼ決まりかけてきた、残りの時間では、筑紫高校、モールでトライを目指す! 福高それはさせじと、男と男の意地の戦い! くりかえすくりかえす徹底したFWでの攻撃も、我慢が先にきれたのは筑紫高校。 ポイントにヨコから入ってしまってのペナルティ。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

実際は1秒の呼吸であったのでしょうが、3秒ほどの長い静寂の後、ゲーム終了のフォイッスルが脳天をカチ割るよーに鳴りひびきわたりました!

まわりを囲む地鳴りのよーな喜びの歓声は、福高ラグビー部の来し方思う時、遠くに聴こえ、目の前の選手を拍手する時、近くに聞こえる、、、といった、浮揚感のある、非現実的で現実的なひとときでありました。

あっぱれ!よーやった!
俺たちの誉れ!よーやった!

両校の健闘を称えます!

相手チームに礼!
審判のみなさんにお礼!
ノーサイド!
ほーら勝ったでしょっ!
くじで当たったちゃないけんね!
大人も子供も、涙をこらえきれませんでした!

筑紫高校の皆さんありがとうございました! 

花園では福岡県代表として恥ずかしくないりっぱなゲームをしてきます。 
応援よろしくお願いいたします。

次は全国大会の優勝機をねらって!
一曲歌ってもいいですか?

皆さま! 応援ありがとうございました。

このようにめぐりめぐりあわせて福高が28年ぶり、37回目の花園出場を決めることができました。 選手たちのがんばりはもとより、歴史の縦の軸に連綿と、横の軸に幅広く今、たくさんたくさんのあたたかいご支援があって、このたびこうして実を結ぶことができました。 森監督、牟田口部長率いる福高ラグビー部は、これから、これを機に、もっともっと高いところに目線をすえているよーです。 引き続き温かいご支援ご指導をお願い申し上げます。

リフティングの練習台になっている牟田口部長。
手旗信号を選手に送る森監督。

<11/13 のスターティングメンバー>

1.牟田口享平(3年) 2.熊谷圭晃(3年) 3.井之上亮(3年) 

4.末永健雄(1年) 5. 瀬尾優大(1年) 

6.奥山道陽(3年) 7.兼久賢章(3年) 8.西田怜(2年) 

9.中尾康太郎(3年) 10.寺川賢太(2年)

11.福岡堅樹(3年) 12.高井勇貴(1年) 13.樺島雷人(2年) 

14.谷山俊平(3年) ⑮.松下真七郎(3年)

16.岡村晋治(3年) 17.満田悠暉(3年) 18.十川 晃一(3年)

19.光安綜一郎(2年) 20.榊賢太郎(1年) 21.長谷川悠成(3年)

22.峯祥文(3年) 23.小江智大(2年) 24.林敬太郎(2年)

25.姫野佑介

次回!花園での活躍をお楽しみに!

2010-11-16 00:21:04 – edit

コメント
福高の攻撃的タックル、1番手がいくと、すぐさま2,3番手がいって相手のノッコン、タンオーバーに結びつげる、何年か前の長崎北陽台がゴール際で見せた2、3枚でのタックルデフェンスを彷彿とさせるものでした。このタックルがあればベスト8は間違いなし。バックスの攻撃も福岡君をマークしすぎてほかに穴があきラクラク?トライ。福高の松下、福岡、谷山のコンビネーションをうまくやっていけばトライはどこからでも取れると思います。バックスを支えるFWも1列が安定し、1年生の両ロック、タックルマンのフランカ陣も充実し最高のチームだと思います。花園でも福高旋風を巻き起こしてください。もちろん花園にいって応援します。

Posted by 福高OB at 2010-11-16 08:46:10
久々の花園、おめでとうございます。
是非、伝統を紡ぐ大活躍を期待しております。 -一介の高24回生より-

Posted by 髙倉義和 at 2010-11-16 12:39:30
花園出場おめでとうございます。
決勝戦にふさわしい試合でした。特にデフェンス!心技体が充実してこその一撃必殺タックル、見事でした。完敗です。実は私は筑紫高校のOBです。現役生の思いは勿論、我々OBの思いも貴校に託します。是非花園で闘志あふれる試合を見せてください。心より応援させていただきます。

Posted by 筑紫高校ラグビー部OB at 2010-11-16 12:40:53
福高ラグビー部のみなさん優勝おめでとうございます。
私は野球部のOBで、当日福高野球部創部90周年の実行委員会でも話題に上り、一同胸が熱くなり、野球部も甲子園に出場させたく、OB会も盛り上げていこうと誓い合いました。
花園には当然応援に駆けつけたいと思っております!
顔晴れ福高!!!

Posted by 高44回野球部八島 at 2010-11-16 16:32:02
実家の母、姉からの連絡で花園出場を知りました。卒業生として心から嬉しく思います。久々に出場した古豪というプレッシャーなど考えず、花園という晴れ舞台でのびのびと思う存分暴れまわって来て下さい。東福岡と戦う試合を楽しみにしています。

Posted by 46回生OB at 2010-11-17 01:02:26
今日は、11月16日。決勝戦から3日を経過したのにあの感激は忘れることはできないというよりは、益々老体の体を血が駆け巡る。伝統を受け継いだ選手の皆さん、ヒゲモリ監督、コーチの皆さん本当に有り難う。さぞ、過去ラグビ-の伝統を受け継ぐべく努力された今は亡き校長、選手もさぞ喜んでいるものと思う。次は花園で精一杯頑張って下さい。ここで、忘れてはならないことが一つ。我々みんなが悩んできたモ-ル対策の確立に強力してくれた東福岡高校への感謝のこと。近く東福岡を破って、恩返しをしよう。

Posted by 髙三回  K at 2010-11-17 09:44:57
花園出場おめでとうございます!
ラグビー部に限らず、ラグビー部でなかった同級生やOBさんからも「感動して泣いた」というメールや電話をもらい、福高ラグビー部はみんなに愛される、本当に素晴らしい部活だなと改めて実感しました。

全員で花園まで応援に行きます。
「正月は花園で迎える」という僕達の現役時代の合言葉、今年実現しそうです。

Posted by 59回生一同 at 2010-11-18 11:16:30
四半世紀以上前の事がフラッシュバックしました。感無量とは本当にこのことです。花園でも福高ラグビーに期待しています。

Posted by 37回OB 辻 at 2010-11-19 17:27:57
あれから何度も決勝の録画を見直しては、感無量の思いに浸っています。2校出場という千載一遇のチャンスの年に、こんなに素晴らしいチームが出来上がったことは、森監督はじめOBスタッフの皆さんのご尽力のおかげです。本当にありがとうございます。花園で千代原頭が響き渡ると思うとぞくぞくします。

Posted by 49回OB at 2010-11-19 18:00:31
福高ラグビー部花園に行くことで完結ではありません。obも花園だけを目標にしていたところがありましたが、現役の選手達は、東に勝つことを目標にしてるようです、みんなで目線を高いところにおいて花園に行きましょう。

Posted by 福高応援団 at 2010-11-23 18:35:22
筑紫高校との決勝戦は福高らしさがとてもよく出ていました。低いタックル、すばやく相手の攻撃をつぶしていくそのスピード。的確な試合展開の判断とパスまわし。正直言って試合前はきびしい試合を予想していましたが、後半になってこれは花園にいけるぞ、絶対いけるぞと次第に確信してきました。勝った瞬間思わず万歳をしました。選手諸君に勇気と喜びをもらいました。また、この勝利は森監督、牟田口部長、松井トレーナーはじめコーチの方々の長年のご指導の賜物だと思います。さらには、保護者やOBの夢や願いの結晶ではないでしょうか。ありがとうございます。皆で花園に応援に行きましょう。

Posted by 今村駿二の父 at 2010-11-30 21:05:48