福高ラグビーといえば○○
藤 浩太郎
卒部から35年が経とうとしていますが、色あせることがない記憶、絆、傷跡・・・
自分にとって「福高ラグビーとは?」と問いかけてみたことを、勝手ながらこの時点で書きまとめてみることにしました。
1)気合
折れない心。
試練を乗り越えていく魔法の言葉。
追い詰められたとき、逆境に立ったときほど本領が試される。
虚勢の場合もあるが、この言葉を発すると効果がある。
2)伝統
全国屈指のラグビー伝統校。
過去の戦績にとどまらず、現在もトッププレーヤーを輩出し続けている。
昔からOBOG会組織が強固なことが、現役の活動と部の伝統を支えている。
形がないものなので、その真髄は実はまだよくわからない。
つながっていくこと、つくり続けていくものなのかもしれない。
3)タックル
低い姿勢から、「バクバク―」「バチバチバチ―」「ドーン」・・・と音で習った。
鋭く前に出て突き刺さるタックルは今も脈々と受け継がれているので、最も有効な指導方法であり伝承の方法と思われる。
4)先輩
強いときだけでなく、私たち世代のように低迷したときでも、たくさんの先輩がグランドに顔を出し、胸を貸し、指導、激励していただいた。
ラグビーだけでなく人生の道を示してくれる存在。
先輩方に憧れ、背中を追いかけて、終わりなきマイレボリューションが始まった。
5)後輩
年々多彩な人材が増え続けるが、一様に規律、礼儀正しく、純粋で、熱血。
彼らの前では自分が規律正しく、強くあらねば、成長しなければ、と思わせてくれる存在。
後輩は未来、未来は希望。
6)同期
同期の存在があったからこそ猛練習も幾多の挫折も乗り越えられた。
全てをさらけ出せる、喧嘩もできる、どこまでもかけがえのない特別な存在。
石山、上田、太田、加藤、木村、古賀、坂本、高橋、竹中、辻村、楢崎、原、前田
第二次ベビーブームの入り口世代、同年の出生数190万人のうちの14人。叶うなら、もう一度このメンバーでラグビーがしたい。
7)ダルセン
福高ラグビー部だけに通じる特別な言葉。
当時は、先輩が後輩のために行う特別な愛情表現だった!?
8)森菓子
練習後の解放感に浸る心の洗濯場。
家に帰るとすぐに明日が来てしまうんで、、、と遅くまで居座らせてもらった。
森菓子なきいま、現役はどこで心の洗濯をしているのだろう。
9)一番の苦痛
最後の敗戦。
無限うさぎ跳び、50本ランパス、湯布院夏合宿・・・いろいろあったが、やはり。
現役に一番伝えたいこと。
10)一番の喜び
福高ラグビーに出会えたこと
11)三野ちん
相手が重たいけんなんや?
大きかったらどげんあるや?
バクバク―っと倒してきやい!
自分より大きい相手に一歩も引かんのが福高のラグビーで
強い相手を何度もひっくり返してきたのが福高のラグビーだ。
このジャージを着たお前たちはその伝統の継承者。
伝統の力を信じて、仲間を信じて
堂々と戦え!
そして勝って戻ってこい!
負けを重ねてきた我々へ、最後の大会を前に三野先生からの檄。
心の底から奮えた。
大学に進んでからも、ずっとこの言葉が支えであり、
三野ちんのメッセージを受けとめられているか、今も自分に問い続けている。
福中・福高ラグビー部創部百年を心から祝し、これからも皆さんとともに末永くラグビー部の活動を応援していきたいと思います。
先輩、後輩、同輩の皆様、今後ともご指導よろしくお願いします。