寄稿 高校24回

関東遠征激励会にて

福中・福高ラグビー部OBOG会副会長

中井毅

福岡から参加のラグビー部現役はじめ原監督、コーチ、関係者の皆さん、暖かく歓迎申し上げます。ご出席の皆さん、ありがとうございます。とくにご長老の先輩方、来賓の皆様に御礼申し上げます。

準備にあたった遠藤さん、幹事の皆さん、ご苦労様でした。受け付けに始まる東京記念懇親会は、東京同窓の見事なチームワークだと敬意を表します。豊山会長、神田さん、藤さん、地元幹事の皆さん、ありがとうございます。

大学ではラグビーをやめ、通産省やスバルの役員、産油国との持続可能エネルギー協力のCEOを務め、東京と南仏で生活をしており、そうした人間が、副会長などを務めて挨拶をさせていただくことは、恐れ多いと思っております。

三つのことを申し上げます。

第一に、東京の福中・福高ラグビー同窓会の皆さんは、多様な分野で大変活躍されています。福高ラグビー部は卒業し、OBOGになって、世代を越えて、このネットワークを活かすことが出来ることが魅力の一つであると思います。更に、皆で、内外の社会の変化を知り知見を高める場所として発展させていきましょう。

第二に、ラグビー部100周年記念を迎える今年は、次の100年の開始の時でもあります。

博多商人の山笠に通じる、福高ラグビー部の魅力ある個性。これを引き継ぎ、更に力強く発展させていくことが、期待されています。地元のラグビー関係者が、ラグビー部強化にいろいろ努力をしていただいています。実は、ラグビー部の将来は、福岡高校そのものの将来と密接な関連があります。福高がどう個性と魅力を持ってこれから100年発展していくか。

例えば、国際化を進めていくことも考える選択の一つだと思います。海外からの留学生が福高で学ぶ機会を増やしていく。ラグビー部にも外国ルーツの部員が広がる。その為には、卒業のときにインターナショナルバカロレアなどに挑戦できるような配慮が大事になります。卒業後は地元の福高生も含め、日本の大学と日本以外の海外の魅力ある大学にもいけるようにしてはどうでしょうか。

私学だけではなく、公立高校でも、このような取り組みは既に各地で進みつつあります。修猷館などとも手を取り、また、デジタル、半導体、カンボンニュートラルで国際的な拠点になりつつある九州で著名な公立高校がさらに発展できるよう、皆で取り組むことができればと思います。是非福岡高校の長沼校長先生始め関係するリーダーの皆様の理解を得ていきたいものです。

さて、第三に、今日一番大事なメッセージです。現役は100周年の時にプレーができて、大変でしようが、他方、幸せだと思います。國學院久我山や早稲田実業との記念試合をのびのびと戦ってください。

今から53年前の秋のグランドで監督の新島さんに集められ円陣を組みました。ここにいる同期の西妻君もいました、門田、久和、三野先生、南川コーチもおられた気がします。

高校生活は、皆、いろいろな悩みや苦労があります。勉強、ラグビー、人間関係、生活。私も生死を彷徨った入院から戻って来たところでした。

新島監督は、ラグビー部員を集め、こう言い放たれました。

今年は、全国大会に出る。全国制覇を目指す。なぜなら、それが、若者の夢だからだと。

その言葉は、すっと全身に滲みいりました。

現役の皆さん、今は、若者の夢のために全力で取り込める貴重な機会です。是非挑戦をしてください。その時、その時に、悔いのない取り組みを、皆でスクラムを組み、パスを回して進めてください。期待をしています。君達ならやれます。

それでは、お集まりの皆様のご健康と、現役の活躍、そして、福高ラグビーのな新たな100年の発展を祈って乾杯をしましょう。

乾杯

2024年9月21日吉祥寺