寄稿 高校67回

67期の寄稿

佐藤慶彦

67期は総勢21名の大所帯で、そのうち福岡高校ラグビー部初の女性部員2名・初心者6名と、個性豊かな期別だった。

そんなメンバーで過ごした3年間であったが、一番の思い出は、我々67期が3学年を迎えたころに、福岡高校ラグビー部は90周年を迎え、ほかの期別にはない、様々な貴重な経験をさせて頂いたことだと感じている。

修猷館高校との定期戦に始まり、黒沢尻北高校との記念試合、冬に迎えた花園予選で、諸先輩方の雪辱を果たすべく、67期で奮起したことなどなど、とても貴重な体験が詰まった3年間であった。

後にも先にも、仲間と汗を流し、涙を共有し、笑い合い、時にはぶつかりながら、一つの目標に向かって突き進むことはないだろう。

当時はつらく逃げ出したい時もあったが、乗り越えた先にあった景色は、そのつらさを吹き飛ばすほど素晴らしいものであった。

卒業からはや10年が経つが、未だに連絡を取り合い、近況を報告しているのも、そういったとても濃い3年間を過ごした自覚と誇りが、67期皆にあるからだと感じている。

福岡高校ラグビー部はそんな人生で最も大事な仲間を得ることが出来た最高の空間であり、間違いなく、67期皆の人生の宝物になっていることだろうと思う。