寄稿 高校72回

ナラトレ

横溝昂大ショーン

72回主将の横溝昂大ショーンです。

100代の寄稿という貴重な機会を設けていただきありがとうございます。

私の現役時代、1番の思い出は楢崎さんによるフィットネストレーニング、通称「ナラトレ」です。中でも「L字走」というメニューは選手たちを存分に苦しめました。

千代グラウンドをL字にダッシュし、対角線上をジョグしてスタート地点まで戻るメニューなのですが、徐々に本数が増え始めて30本になった時には同期たちと絶望しました。

選手にオールアウトさせたい楢崎さんが、「100パー!」と叫びながらボールをパスしてくる光景は今でもよく覚えています。

(ちなみに各選手に目標タイムを設定したり、2年時にはジョグ中にミニタイヤをパスするようになったりとあの手この手で私たちを鍛えていただきました。)

他にも「ダオウ」や「100本タックル」など多種多様な鬼畜メニューがありましたが、どれも私たちの福高の精神を鍛え上げてくれるものでした。

実際、花園予選の東福岡戦で点差を放された状態でも最後までオールアウトし続けることができたのは、ナラトレがあったからだとも思います。試合終了の瞬間まで懸命に相手に突き刺さり続けた仲間たちは私の誇りです。

これから我々72回生は社会人になります。社会は簡単なものではなく、挫折することもあるでしょう。しかし壁が立ちはだかっても挑み続け、仲間が倒れそうな時には共に支え合う。そんな福高の精神を持っている我々はきっと乗り越えられると私は信じています。

最後に、原先生をはじめ支えてくださったすべての方々、そして口下手なキャプテンについてきてくれた同期、後輩たちに心より感謝いたします。

楽しいことばかりではなかったけれど、最後までキャプテンを全うできたのは皆さんのおかげです。

本当にありがとうございました!

現役生の皆さんが福高ラグビーを通して成長していくことを願って、72回生一同、陰ながら応援しています。