寄稿 高校74回

ラグビー部での学び

濱島遼

74回主将を務めました濱島遼です。福岡高校100周年の節目にこのような機会を頂き、とてもうれしく思います。ありがとうございます。

福岡高校ラグビー部74回生は13名で活動をしました。昔からプライドが高く、主将には向いていないと思っていた私は、原先生から次期主将のお話を頂いたときには3度も断ってしまいました。主将になってからも劇的に成長することはできず、同期のみんなにはたくさん迷惑をかけてしまったと今更反省しています。ごめんなさい。

シャイで大人な人が多い74回生ですが、ラグビーに対する熱量は高く、たまに開催される話し合いで大きくぶつかることもありました。私も言いたいことだけ言って、まとめることができず、いつも誰かに助けてもらっていました。ですがラグビーに対する熱量が高い分責任感も強く、コロナの影響で部活停止になったときでも各地域で練習会を開催し、最後の大会に向けて結束を高めました。ダオウ、ワラビースペシャル、連続オーバーなど名前を聞くだけで震え上がるような練習でも途中で投げ出すようなことはなく、オールアウトと叫びながら千代グラウンドを駆け抜けました。なんでも環境のせいにするのではなく、自分自身が置かれている状況で全力を出し切ることがいかに大切かを学びました。結果こそついてこなかったものの、コロナを乗り越えた私たちは、福高100年の歴史に恥じない活動ができたと思います。

高校時代の経験の中には、大きな失敗もあり、二年たった今間違っていたと反省することもよくあります。しかしそれも含めてかけがえのないものであり、今後の私の原動力であります。今でも私の大学での試合の際に応援メッセージを送ってくれる同期もいます。最後にはなりますが、伝統ある福岡高校ラグビー部に身を置き、ラグビーを通してたくさんの学び、そして素晴らしい仲間や先輩方、後輩に出会えたことに感謝を申し上げます。ありがとうございました。