寄稿 高校76回

創部99周年目の挑戦

小林光晴

腕で相手の胴を切るような低く突き刺さる福高のタックルに憧れて、ラグビー部に入部しました。

高校3年間は今までの人生の中で、とても色濃く、かけがえのない時間となりました。

L字、ダオウ、ブロンコ、コンフィ、仏舎利などきつかった練習は思い出すだけで、今でも胸が苦しくなります。3年間で1番思い出に残っている練習は「連続ファイアー」です。内容はシンプルで、1時間ひたすらバッグにタックルし続けます。この真夏に大量の汗を流し、砂埃を浴びながらやった連続ファイアーの練習は、一生忘れることはできません。これから先困難に直面してもあの地獄の練習を乗り越えたと思い出せば、乗り越えられそうです。

76回生の引退試合となった花園予選準々決勝戦となる東海大福岡との試合は、タックルで福高ラグビー部のプライドを示すことができたと思いますが、ただ「東福岡を倒し花園出場」という目標は、達成できなかったので、まだまだ気持ちも練習も足りなかったと、反省しかありません。今年創部100周年を迎えますので、後輩達には是非とも相手を恐怖で怯えさせ、観客を感動させる福高の伝統のタックルを体現して欲しいです。

代表の活動やキャプテンという経験を通して、自分たちが思っている以上に周りの方々が福高ラグビー部に興味、期待を抱いてくださっていると実感しました。 また後輩達には福高ラグビー部の一員であること、赤白ジャージが着られることを誇りに思って、全力でラグビーを楽しみ、新たな歴史を刻んでくれることを願っています。 

OB、OGの方々、これまで多大なるご支援、ご指導をいただき、心より感謝申し上げます。 先輩方の支えがあったからこそ76回生は幸せな3年間を送ることができました。 自分は関東へ進学する為に、福岡を離れますが、帰省した時は千代グラを訪れ、社会人になっても後輩たちの為にできることをして、福高ラグビー部に恩返しをしていきます。