福岡東海大福岡
14 - 66フルタイム |
概要
メンバー表 黄色3年 青2年 赤1年
あと二つ、勝って九州大会へ。その願いはかなわず、東海大福岡に敗れた。創部100周年記念試合で修猷館を追い込み、きっちり八幡を倒して迎えた九州大会県予選準々決勝。序盤から流れをもっていかれた。
福岡はキックオフをキャッチすると、中央付近に接点をつくってからオープン側に蹴り出す。タッチラインまで距離があり、戻せたのは22㍍付近。そこから東海はラインアウトモール。福岡のコラプシングの反則に、またも東海はラインアウトモール、ゴールラインまで押し切った。前半わずか2分、0―5。先制を許した。
ひとまわり高く、太く、突破力のある東海のロックとエイトをどう封じ込めるか―。この試合の焦点の一つ。東海から密集周りの攻撃を受けたが、福岡は防御ラインを崩さず、タックルで前で倒した。だが、このエイトにスペースを与えれば、どうしても粘られる。ショートサイドの離れた位置でパスを受けたエイト1人に対し、福岡は防御3人を費やし、オフロードで外側につながれてトライ。前半9分、0―12。
福岡のキックオフはダイレクトタッチ。悪い流れが続く。東海は中央スクラムから、エイトが右側の広いスペースに単独で持ち出す。防御は内から届かず、外から詰め切れず、大きくゲインされ、つながれてトライ。2本目から2分。0―17。突き放される。
これまでの試合で優位に立っていたキックの攻防で後手を踏んだ。福岡のキックが東海に直接キャッチされるのに対し、東海のキックは福岡の頭を越し、低い弾道でタッチラインを深く割った。福岡が自陣からタッチキックで脱出を図ると、東海がチャージ。そこから得たスクラムで東海はサイドを突き、密集周りをピックアンドゴーで攻め、トライ。前半19分、0―24。
流れを変えたい福岡。東海の反則に、自陣から速攻を仕掛ける。12番の堂本が倒れても、また立ち上がって前に出る。さらに6番の大庭が突破。だが、つなぎでミスが起こり、東海のスクラム。東海センターのスワーブに振り切られてトライ。前半終了間際、31点差に開く。
大事な後半の入り。東海の反則から福岡がタッチキック。ラインアウトモールで押し込み、2番の児嶌がサイド。さらに攻めたてると再び東海が反則。首を振り、互いの布陣を観察する12番の堂本。自ら仕掛けて、そのままトライ。後半3分、7―31。反撃の雄たけびが響く。
まだ手は届くはず。でも一瞬で離れてしまう。福岡は東海の反則で敵陣に入り、ラインアウト。ここでボールを奪われてしまい、東海の連続攻撃を受ける。キックパスがつながり、一気にトライ。後半4分、7―38。
東海の勢いが止まらない。福岡が東海のキックをノッコンし、東海が中盤でスクラム。一気に大外に振って前進し、そこから連続攻撃を仕掛け、トライ。後半12分。7―45。
福岡の防御は最後まで前に出た。突破役のエイトやロックの近場のアタックには低くタックルに入り、決して自由にはさせなかった。
それでも綻びは生じた。ダブルタックル後のオフロードでゲインを許した。後半18分、7―52。連続攻撃を受け、内側の防御が空いた。後半24分、7―59。密集周りに防御が立っていないのを突かれた。後半27分、7―66。
もう届かない。でも、このままで終われない。東海の反則から福岡はタッチに蹴り出し、ラインアウトモールで攻める。東海の圧に崩れる。密集周りを攻める。最後は2番の児嶌が倒れながらも必死に手を伸ばした。まさに意地のトライ。
14―66。この差での敗北は想定外。結果に嘘はない、言い訳もできない。ただ数字が全てではない。スクラムは安定し、ラインアウトでもキックオフでも相手ボールを何度も奪った。攻撃の起点をつくれたのに、なぜ敗れたのか。突き付けられた課題に背を向けず、どう前を、上を向くのか。ここからが始まり。
(文・写真/入江剛史)
前半 福岡 0-31(5T3G)東海大福岡
後半 福岡(2T2G)14-35(5T5G)東海大福岡
詳細
日付 | 時刻 | シーズン |
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2024年5月19日 | 12:20 PM | 2024 |
会場
JAPAN BASE |
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結果
チーム | TRY | GOAL | PG | DG | PT |
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福岡 | 2 | 2 | 0 | 0 | 14 |
東海大福岡 | 10 | 8 | 0 | 0 | 66 |