福岡福岡工業
7 - 26フルタイム |
概要
青3年 赤2年 黄1年
福岡 – 福岡工
前半(0T0G) 0-14 (2T2G)
後半(1T1G) 7-12 (2T1G)
福高は春の九州大会県予選の準々決勝で、地力を蓄えてきた福岡工を迎え撃った。
新人戦ベスト4の浮羽究真館を1週間前に破ったばかりの福岡工。自信と気合いが満ちる。序盤から勢いに乗った。
福高は自陣10㍍付近のラックからスクラムハーフ古賀選手のハイパント。ボール獲得を狙い、ラックに人数をかける福高。6人か。その分、防御ラインが薄くなり、広がりに欠く。福岡工が、スペースが空く大外に展開し、大きくゲイン。福高は何とかタッチに出す。
福高陣22㍍付近のラインアウト。自陣からの脱出を図りたいが、このボールを確保できない。福岡工の密集回りの突進を前で止められず。わずか1、2歩。それが攻撃側に勢いを生む。
福岡工は大外に展開して防御ラインを広げてから折り返し、中央を攻略。ナンバーエイトが1対1を制し、4人を巻き込んだ上で外にパスを放ち、先制のトライを奪う。
前半3分ほど、福高は7点を追う展開に。この日の戦いを凝縮したかのような立ち上がり。ここから福高が攻める時間が長く続く。福岡工のトライライン前まで迫ったが、ノッコンなどで取り切れない。
前半、残すところ10分ほど。アタックを仕掛けていた福高の倒れ込みの反則。福岡工がタッチキックで福岡高陣深くまで入り込む。そこからラインアウトモール。福高としてはタッチ方向に押し込みたいが、モールは中央方向に流れていく。福高フォワードはモールに吸い込まれ、バックスも内へ寄っていく。
福岡工センターは見逃さなかった。空いたタッチ側のスペース、逆のショートサイドに回り込み、5人以上の防御をかわし、トライを奪った。
前半に14点差のリードを許した福高。立て直したい後半、キックオフから蹴り合いとなったが、福岡工のチャージにあい、そのまま3本目のトライを許す。0—21。
このまま負けられない。わずか1分後。相手のノッコンから敵陣22㍍付近の中央スクラムを得る。押し込まれながらも、エイトの下山選手の左単独で大きくゲインするとラックからスタンドオフ松原選手、死角から入り込んできたフルバックの渡辺選手が内返しのパスをもらい、スピードで振り切ってトライ。ゲインしたラックの早い球出しから、相手の密集回りの防御の遅れを内返しでつく。7—21。
反撃ののろしをあげた福高だが、一進一退の攻防が続く。後半13分ごろ、中盤のラックからハーフパントをあげる。やや深く、競り合えない。ボール獲得は難しそうな場面だが、ここで福高は接点にこだわり、倒れ込みの反則を犯す。
福岡工はタッチキックで福高陣へ。ラインアウトモールで押し込む。またも、福岡工の意図通りにモールは中央へ寄っていく。じりじり押し込んだ後、外へ展開。最後は突破役のフルバックが防御の切れ目を突いてトライ。福高は7—26。福岡工の背中が遠のく。
あきらめない福高は必死に攻める。幾度となくゴール前に迫る。もう1㍍もないところまで。でもラインの向こうに届かない。連続攻撃を仕掛けるも、最後は孤立してボールを失った。福岡工が歓喜に沸いた。
ここから福高はどう闘うのか—。
最初に奪われたトライを振り返りたい。キックを蹴るのはボールの再獲得のためか、地域を奪うためか。であれば、どう接点に関わり、防御に臨むのか。ラインアウトやスクラムを安定させ、攻撃の起点を確かなものにできるか。伝統のタックルの精度をどこまで高められるのか。
この春を経て、夏合宿を経て、秋へ、冬へ。闘いは続く。
文・写真/入江剛史(高43回)
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フォトギャラリー
詳細
日付 | 時刻 | シーズン |
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2025年5月25日 | 12:20 PM | 2025 |
会場
東福岡高校 |
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結果
チーム | TRY | GOAL | PG | DG | PT |
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福岡 | 1 | 1 | 0 | 0 | 7 |
福岡工業 | 4 | 3 | 0 | 0 | 26 |