19年11月 筑紫高校(全国大会県予選 準決勝)

11月10日(土)全国大会福岡県予選の準決勝2試合が行われました。場所は春日公園球技場。

誇らしき我が福高ラグビー

まず、13:00に始まった<東福岡 対 小倉>が12:8の接戦で東福岡が後半逆転し、追い迫る小倉の怒涛の攻撃をこらえ、逃げ切りました。この白熱した第1試合の模様に観衆が皆、アドレナリンの湯気が出た状態で、東福岡、小倉の応援団が、第2試合目の福高、筑紫の応援団と応援席を交代しました。

晴れ舞台での誇り

福高対筑紫の準決勝は、予定を4分おして、14:19にKO。前半福高が風上。しょっぱな、筑紫はリバース(福高FWと反対方向)に意表をつくKOで試合が始まりました。福高これを難なく処理し、⑩櫛山兄キックで筑紫ノッコン。相手陣でマイボールスクラム。→福高の攻撃でペナルティをもらいPKを狙う。前半2分福高は先制点のチャンス。筑紫陣に10m程入った正面から狙ったが、はずれる。

10分、福高チャンス。筑紫ゴールまで10mでマイボールラインアウト。福高は左オープンへまわすが、ノッコン。

13分、⑭藤井ナイスタックルで相手をタッチに押し出す。筑紫陣22mでマイボールラインアウト。福高ここぞと
左へ展開するが、またもノッコン。これも相手の見えないプレッシャーなのか?

16分福高はじめてのピンチ。福高ゴール前でヤンボールラインアウト。左端からズリズリと中央にモールで押し込まれトライ。筑紫はこのチャンスをのがさずものにした。ゴールも決まって、(0:7)で筑紫先制。

19分、1ヶ月ちょっと前にあごの骨を折って復帰したてのファイター⑥徳永がナイスタックル。このタックルで筑紫の5番退場。

そして21分、福高FWがなんとマイボールラインアウトからモールでトライを取ってくれました。ゴールも決まって(7:7)の同点。 

福高はこれまでこのトライパターンが少なかっただけに、「取られたら取り返す」今日の福高FW、全員一致の気概を知らしめてくれました。ここでスタンドの福高応援団のアドレナリンが沸騰し始めてきたようです。トライの瞬間、熱い、感動の歓喜の空気層が福高応援団席に蔓延しました。「よっしゃー!」

25分、筑紫ノッコン。相手陣22m正面にてマイボールスクラム。ここで②松永ひざをひねったか。。一時試合中断。ごそごそっと動き出して「なんでもなし。」

26分、同地点、マイボールスクラムから試合再開。筑紫FWスクラムを故意に曲げたと見られて福高はペナルティをもらいここから(正面より少し右、ゴールまで30m)PKを狙い、見事成功。(10:7)と福高逆転。

永遠の一瞬

この後前半終了までに福高は筑紫FWの再三のモール攻撃をしのぎ、福高リードで前半終了。ただし、前半終了間際、コラプシングで①谷山またか。。。と思いきやなんと⑧伊藤がシンビンを受け、退場。

ハーフタイムでは、千代原頭が粛々と唱和され、グランドの福高ジャージの若武者たちの士気をいやがうえでも高揚させ、伝統の勇気を喚起し、鼓舞させる。一般生徒とチームが母校福高のラグビーを絆として一体となる。OBはこもごも万感の想いを胸に秘す。父兄はわが子にもののふの成長を見る。色々な想いが満つる短く、長いハーフタイムの時間。

さて後半。

14人で戦う福高は後半5分に⑧伊藤が戻り、フルラインナップ。しかし、8分、筑紫はペナルティからのタッチで、福高陣22m左ラインの地点でヤンボールラインアウト。
モールで押し込まれ、9分に筑紫がトライ。左45度からのゴールも決まって、(10:14)と今度は筑紫が逆転。

まだ20分ある。

一瞬の永遠

後半10分、⑪櫛山弟、筑紫のキックを縦にまっすぐけり返し、タッチに出る。筑紫陣22m右サイドでラインアウト。筑紫はこのラインアウトから出たボールをタッチにけりだす。まだ筑紫陣でのマイボールラインアウトであったが、なぜか(わかりませんでした。)ヤンボールラインアウト。この後じりじりと福高陣に押し寄せ、13分、自陣22m右サイドで、ヤンボールラインアウトのピンチ。モール→ペナルティ→モールと、筑紫FWの怒涛の攻めを福高FWがしのぐ、しのぐ。。。ここでも福高はシンビンを前提とする口頭による注意を受ける。が、福高このピンチをしのぐ。

17分、ヤンボールラインアウトから⑮中靏ナイスタックルでマイボールスクラム。 「よし、行け!」 →スクラムからの⑩櫛山ナイスハイパン。いいところに落ちて、見事な入りのナイスタックル。ターンオーバーだ。と見たが、筑紫のキャッチャーがジャンプ中のアーリータックルと審判され、ペナルティ。筑紫はタッチでまたも、福高陣22m内でのヤンボールラインアウト。

20分までこの地点で、福高FWは筑紫のモール攻撃をを耐えに耐えて、ペナルティを誘い、マイボールスクラム。福高はこの自陣22m内の地点からBKでボールをまわし、グランド中央まで攻める。。。が、モールがヤンボールになり、筑紫はタッチで福高のリズムを切る。

未来につなぐ

23分、②松永OUT.栗原がIN。

25分、福高、自陣より縦にキック。筑紫、カウンターアタック。筑紫大きくゲインしてきて、福高ピンチな流れとなりかけたが、今度は筑紫がノッコン。→福高陣22m地点のマイボールスクラムから福高のタッチキックを筑紫、ナイスチャージ。だが、このボールを福高上手く処理して、ナイスタッチでピンチ脱出。

26分~、グランド中央であるが、筑紫はモールでゲーム時間を消費する。

一点集中

30分、いよいよインジャリータイムに突入。福高は筑紫陣22mまで攻めるが、筑紫タッチ。ハーフウェイラインからのラインアウトもモールから筑紫、ダイレクトタッチ。筑紫陣に10m入った地点にてマイボールラインアウト。福高攻めるも、筑紫がマイボールをとったところでタッチにけりだし試合終了。

負けたーーー
負けたぁ~
一心同体
わかった、わかった、

最後の最後まで、福高のBKラインが逆転トライをするシーンをイメージしましたが、かないませんでした。筑紫がモールで、またFWに近いところで勝負することで福高の攻撃力をそぎ、かつ筑紫の攻撃力を存分に出したという結果でしょう。やはり、ノーペナルティでFWの攻撃を持続できる筑紫の試合巧者が福高を1枚上回っていたことかと思います。

キャプテンシー
威風堂々!

キャプテン中川はじめ3年生の上級生は2年生、1年生下級生に、より高い地盤を築いてくれたことと思います。部を卒業する3年生はその自信を宝に、1,2年生はその責任を明日からの奮起に切り替えて、これからも同じ釜の飯を食った福高ラグビー部の仲間と日々精進していって下さい。

福高60回卒予定面々
奇跡で出会えた仲間

ガンバレ!福高ラグビー部!

<スターティングメンバー>
1.谷山浩明(3年) 2.松永太郎邦継(3年) 3.武田將揮(3年) 
4.錦邊隼人(3年) 5. 犬塚貴文(2年) 
6.徳永吉彦(2年) 7.西妻大志(3年) 8.伊藤豪(3年)
9.阿川文太郎(3年) 10.櫛山雅史(3年) 11.櫛山博史(2年)
12.松下彰吾(2年) 13.樺島亮太(2年) 14.藤井裕亮(3年) 
15.中靏憲章(3年) 
16.今村駿二(2年) 17.栗原徹士(2年) 18.中武信佑(2年) 
19.松島佑太(2年) 20.川上厚(1年) 21.真鍋健太郎(2年) 
22.河本剛児(2年) 23.高取宏光(2年) 24.古賀祐介(2年) 
25.水上友輔(1年)

<後半途中交代 23分>
②松永太郎邦継(3年)OUT  栗原徹士(2年)IN→②

2007-11-14 01:22:35 – edit

コメント
春日原頭・福高ラグビーここにあり!

『春日原頭笛の音高し~』福高ラグビー部歌(…と我々は認識しています)にある春日原で久方振りにラグビーの試合を応援しました。
惜しくも勝利の歌は唄えなかったが立派な試合でした!勝負には負けたが試合内容では勝っていたと多くの人が認めたと思います。
諸君の必殺タックルで相手はモールに頼る一辺倒の試合運び…これに対し軽量ながら良く凌いだ!特にゴール前でシンピンを受けたピンチを良く耐えた、ここでよし勝てる!と思ったが…結局2本のモールトライで勝利は来なかったが手に汗を握る熱戦でした。

選手諸君有難う!君達はタックルから始まるラグビー本来のプレイを随所に見せてくれました、胸を張って福高ラガーマンの誇りを持ち続けて下さい。

3年生の選手諸君は高校ラグビーは終わったがまだ将来がある、福高でそしてこの試合で学んだことを次の時代に活かしてもらいたい、福高ラグビーは何処へ行っても基本軸である、その指導を君達は受け継いでいるのだ!これからの更なる成長を期待します。

2年・1年選手諸君!君達は先輩の悔しさと涙を忘れるな!君達が次に晴らすのだ!これが引き継いだ君達の目標なのである。
そして福高ラグビーの真髄である必殺のタックル!何よりもこれを引き継いで貰いたい!骨の髄までタックル精神を貫いて貰いたい!

頑張れ福高ラグビー部!!

Posted by 12回OB at 2007-11-14 06:48:39
とても感動する試合でした!!お疲れ様でした♪

Posted by ラグる? at 2007-11-14 19:07:49