20年11月 東福岡高校(全国大会県予選 準決勝)

11月8日(土)。 春日公園球戯場に AM11時着。

選手たちはいつものように着替え、テーピングをし、

それぞれがいつもの要領で体をほぐす。

マネージャーもそれぞれに、いそいそとベンチ周りの準備にいそしむ。

各々いつもと同じ試合前の、いつもと同じ動きが、

いつもとはどこか違う空気で、粛々と進行する。

~ 刻々と迫る時間 ~

春日公園球戯場を囲む緑には、黄や赤のお化粧がほんのりと浮かび、

そよ と吹く風冷たく、秋本番。

曇天の雲がかろうじて雨を落とさず。傘はたたんだまま。

~ 刻々と迫る時間 ~

昼を過ぎて、スタンドの観衆は表面張力であふれんばかり。

徐々に通路も通行不可状態に。

えんじジャージの福高応援団員が、観衆の中に杭を打ったように起立。

グラウンドでは、アップの練習を終えた赤白の、魂の塊たちが円陣を組み、

千代原頭を春日のグラウンドに咆哮する。 心の中で一緒に唱和する。

選手入場 →

一手一手にこの気持ち届けとばかりのスタンドからの拍手 →

鼻腔にツーンが通り抜け → 一息大きく吸ってまぶたを冷ます。

ドキがムネムネしながらも、しっかりと記録用の エミ と カンピツを握りなおす。 

ぐっと!

11月8日(土)13時。 東福岡高校との準決勝。 笛の音高く、今KO!

福高KO → タッチに転がり → YL(ヤンボールラインアウト)相手陣22m手前 → キックを往復 → 東の2次攻撃に福高ナイスタックルで東ノッコン → MS(マイボールスクラム) → YB(ヤンボール)になるも → また福高のつきささるタックルが東のノッコン → 今度のMSからは福高、左、右と左右に振る。 レフェリーのアドバンの手があがってる → 笛。 → PG(ぺナルティゴール)をねらう(正面30m) → 前半5分、福高先制。

(3 : 0)
左⑤犬塚と右②栗原。ラグビー初心者マークで3年間よくがんばりました。

その後、東はFWもBKも福高の低い火の玉タックルのために大きなゲインができないが、さすがに試合巧者。 その福高の厳しいディフェンスに対し、精度の高いオープンキックや、PK(ペナルティキック)でのタッチで確実に陣取りをやってきます。

福高のハイパン → YMから東は右、左、右と → 福高BK、ディフェンスの出足鋭く、でもオフサイド。 → 東タッチ → YLからYM(自陣左22m内) → 引き倒してYR(ヤンボールラック)から右、右とふられ、前半15分、東トライ。

(3 : 5)
前半27分、東オープンキック → ML(自陣左22m)がノットストレート。 → YSから ⑧→⑬ → YMから左へ → 福高よくとめるが → 東FWゴリゴリとゲインし、もう一度左へ → ⑪にまわってトライ。

(3 : 12)
福高KOから東ハイパン → YB → 福高オフサイド → 東タッチ → YL(自陣左22m)から5次、6次と攻めるが東、ボールを後ろへハンブル → それでも東がボールゲット → 東、またも左右へ4次目、攻めあぐねた我慢を一発で打破しようと、右WTBへ長~いパスを試みるが、これがノッコン。 すでにロスタイムに入っている。 前半はこの点差でなんとか折り返し。と胸なでおろしたが、、、 → MS(自陣22m内)東プッシュでYBへ。 → 東、球出し早く、福高BKディフェンスは虚を突かれ、⑬抜けて左45°にトライ。

(3 : 19)
⑫樺島(3年)、やっぱり顔も使ってフェイントかけています。

ハーフタイム ~ 刻々と過ぎる時間 ~ 

後半しょっぱな1分。 東のKO → YS(自陣右22m) → 右ヘ。 → 右へ。
東、右中間にトライ。                              (3 : 24)
前半ロスタイムでのトライに続いてこれは、「あ痛ーっす!」

後半4分、福高は相手陣左ゴール前でペナルティをもらう。 → 福高タッチを選択 → ML(左ゴール前) → スローワー②栗原、5m先の一番手前に並んだ⑥徳永に投げ、徳永、②の栗原にタップパスで返し、栗原ゴールに飛び込み左端へトライ。 ポン。 ポン。 ドン。 のナイストライでした。

(8 : 24)
後半10分も福高がトライ。 相手陣ゴール前正面でのMS → ⑧水上右に持ち出し → SH⑪福岡へ。大きな歩幅のワンステップをきって中央へ飛び込み、トライ。

(15 : 24)
福高いけいけどんどん。 追いつけ追い越せ、引っこ抜けのムード 

モソーッと強い⑧水上と、コソーッと強い⑦松島、4針づつの仲。

東KO → ⑩真鍋のハイパン → 東のノッコン → MS → も一度ハイパン → 東ボールキープ → 今度は東がハイパン → これを東にターンオーバーされ、東の⑭抜けて大きくゲイン。 → 右ライン際から正面へ入ってのトライは後半15分。

(15 : 31)
~ 無情に進む時間 ~

この後、福高のMSから、左ラインへ。 第1CTBからのパスを、第2CTBの後ろから⑮がどーんと入る → 東危険なタックルでペナルティ → 福高タッチへ → ML(相手陣左22m内) → YBに出て東タッチキック → ML(自陣左10mライン付近)より右へ⑩真鍋、対面の裏へ出て右へパス。 → 福高ゲイン → が惜しくもノッコン。 YSから東ハイパン。 → ⑧水上レイトタックルされ、東⑫シンビンで10分退場。

25分に東⑩が抜いて⑪へまわしてゲームを決めるトライ。

(15 : 38)
キャプテン松下彰吾 成長一番株でした。 いろいろとゴクローサン!

残り数分、東のキックに⑪福岡ゲイン。 → ⑭櫛山抜けるが、相手のWTBも足早く、櫛山、内へ球を返すがノッコン。 → 東⑫シンビン解除でIN。

最後のプレイはMS(相手陣右22m内)から左へ → も一度左へ。 → ⑩真鍋、左コーナーフラッグへ向けてのチョコパンを東にチャージされる。 → ⑭福高陣へズーンと入るも、フォローへのパスがスローフォワード。。。

長く大きな音の笛 ~   ノーサイド ~   この年のノーサイド ~

~ 止まった時間 ~

脳天に火花と、ビンタ。

しばし思考の空白。 放心。 一文字に引き結ぶ口。

1回の大きな深呼吸。

全てが涙と嗚咽に噴き出てしまいました。

東福岡高校は強かったです。 福高、善戦するも、やむなし。の声が人々の胸に澎湃として起こっていることを認めながらも、視線は次を期すのに中空を見つめるのみ。

~ ゆっくり動き出す時間 ~

堂々の誉れです。

福高は福高のラグビーをしました。 とてもかっこ良かったし、また誉れに思います。

1、2年生は、
今日の感動を、みんなに感謝し、次の春に向け、より高く飛びたつ決意を新たに。

3年生はこれからも、
ますます自己を練磨して、自分の周りの仲間や社会を照らしていってください。

拍手!応援ありがとうございました。

学校の皆様、OBの皆様、ご父兄の皆様、福高ラグビー部へのファンの皆様、

それに応援団部員の皆さん。

「応援ありがとうございました。」

一生の仲間わたしたちが福高ラグビー部です。

<11/8 のスターティングメンバー>

1.川上厚(2年) 2.栗原徹士(3年) 3.今村駿二(3年) 

4.重智廣(2年) 5. 犬塚貴文(3年) 

6.徳永吉彦(3年) 7.松島佑太(3年) 8.水上友輔(2年) 

9.中尾康太郎(1年) 10.真鍋健太郎(3年) 

11.福岡堅樹(1年) 12.樺島亮太(3年) 13. 松下彰吾(3年主将)

14.櫛山博史(3年) 15.松下真七郎(1年)

16.城塚功太郎(3年) 17.井之上享(1年) 18.田原啓伍(2年) 

19.中武信佑(3年) 20.井上大勇(2年) 21.松村敏朗(2年)

22.高取宏光(3年) 23.古賀祐介(3年) 24.白石翔(2年)

25.谷山俊平(1年)

<選手交代>
 
 後半16分、⑤犬塚 OUT → ⑲中武 IN。
 後半26分、④重 OUT → 21松村 IN。
 
↓ 夕方より激励会改め残念会。 いや、やっぱり激励会で心を一つにしました。

誓いは固し!「3年間お世話になりました。」「いやいやいゃ あににゃとぉー♡」

~ どんどん過ぎてく時間がまた動き出しました ~

2008-11-09 17:36:23 – edit

コメント
残念でしたが、今一歩でしたね。特に後半の福高の2トライ素晴らしいトライでした。日本一の東福岡に対して一歩も引かず勇敢な戦い、選手の皆さんに敬服すると共に、森監督、牟田口部長にも感謝を申し上げたいと思います。今年の戦いをみて来年は東福岡を倒せるところまで来ていると思います。1、2年生はこの悔しさを胸に刻んで今後の練習に励んでください。3年生の皆さん素晴らしい試合をありがとう。今まで学んだことを生かして今後とも頑張ってください。また毎回、写真付きの試合解説をしてくださっている管理者の方お疲れ様でした。毎回楽しみに読ましていただきました。今後もぜひ大変でしょうが続けてほしいと思います。

Posted by 福高OB at 2008-11-10 08:47:24
春日公園競技場にたくさんのOB、福高ラグビー部卒業生の保護者、現役の保護者のみなさん、応援ありがとうございました。  御礼申し上げます。

今月号、ラグビーマガジンのコラムで、秋田、男鹿工総監督の内藤先生が、
35年間の監督人生で達した結論は 「現役3年生が高校最後の試合をいかに一生誇れるようにさせてあげられるか、との思いと指導が、指導者としての最高の指導だと思う。」とありました。 私も全く同感です。

東福岡とのゲーム、もういい、そんなに頑張らなくても、、、とつい思ってしまう様なゲームをしてくれました。

今年の福高チームへの御声援ありがとうございました。 3年生は東福岡との試合、一生誇れると思いますし、次の1、2年生が引き継いで頑張ってくれると思います。

ありがとうございました。 

森 重隆

Posted by 森 重隆 at 2008-11-10 09:41:18
森監督をはじめとして、牟田口部長、OB、コーチの皆様3年間ありがとうございました。

現3年生は半数以上が高校からラグビーを始めた初心者でした。1年生の時にはどうなるものかと思っていましたが、スタッフの皆様の熱心な指導の元、最後にこんなすばらしい試合をしてくれました。

子供たちは福高ラグビー部で一回りも二回りも人間的に成長したものと確信しております。本当にありがとうございました。

3年生は次の目標に向かって、1・2年生は先輩の果たせなかった夢を実現するように頑張ってください。

最後に東福岡高校には是非とも日本一になってもらいたいものです。

Posted by 3年生保護者T.I at 2008-11-10 21:14:34
準決勝観戦記がありました。(小倉高校HPより)
これらのブログにあるとおり伝統のタックルを継承していってください。
https://anekyon.exblog.jp/7645152/#7645152_1

Posted by 3年生保護者T.I at 2008-11-18 18:42:43

ブログリンク先文章

揺るがぬもの (福岡県準決勝その1)
2008年 11月 10日

 強い。

 やっぱり東福岡は強い。
 伏見工や啓光の鍛え抜かれた雰囲気とも、東海大仰星の才ある選手たちで緻密に構築された感じとも違う。常翔(大工大高)や久我山ー今となっては流経柏に取って代わられたかーの、シンプルで剛直な強さとも違う。
 剛にして柔、そして奔放。
 しかし、何処かに弱点もあるような気がする。例えば、春の選抜で御所工に(負けたこと自体でなく)負けたことをあくまでも「油断」と言い切るその姿勢に。
 確かに強い。強いからこその死角があるような気がする。

 福岡高校は県立校である。進学校である。それでいて尚、今年のこの勝負は分からないと囁かれる。選手たちは真っ直ぐに信じている。自分たちが勝つということを。

 福高のキックオフで試合開始。 
 4分、福高はキャプテンでキッカーの13がPGを決め、3-0とする。
 この後、福高はしっかりとボールをキープ、あるいは失っても突き刺さるディフェンスで相手に容易には攻めさせないのだが、強さとうまさでプレッシャーを掛けじわじわとヒガシが福高陣深くに入ってくる。素晴らしいディフェンスを見せる福高だが何故かオフサイド(この辺相変わらず高校の試合を吹く方のセンスは分かりません)。
 ここからヒガシはキックをタッチに蹴り出し、マイボールラインアウト。僅かにモールを組むも、BKに回し、12がゲイン。そこからパスがこぼれ、13が取れないままボールはゴールライン間際を転々とする。飛びついたのはヒガシの11。何とか押さえてトライ。15のゴールは決まらず、5-3。

 ヒガシが見せる、いつもの個人個人の強さ。この日はFWは地味な仕事に徹し、両CTBで真っ向勝負。特に、キャプテン(高校日本代表でもキャプテン)猿楽が13に入り、12を担う布巻俊介は一年生。二年前の花園準優勝時のFL良太の弟であり、U17の注目選手としてラグビーマガジンにも取り上げられていた選手である。
 宇宙人…。
 一年生には思えない強さ(友人曰く「発育がよすぎる」ちなみにプログラムによると177cm、85kg 背はそれほどでもないが、体つきがすごい)。猿楽が二人いるようなもの。布巻を止めても猿楽が待つ。とても普通の県立校の選手に止められるレベルではない。
 福高は止める。 止めて尚且つ攻める。
 SOがパスダミーからうまく裏に抜けようとする時、12も13もラインとして阿吽の呼吸で一緒に動く。相手が相手なだけに余計にそうなのかもしれないが、安易なクラッシュという文字はない。
 比べていいのかどうか、疑問は残るのだが、神奈川の柏陽を思い出した。志を持って、小さい者がどう点を取るかを考える時、芯の部分はどこか似てくるものなのかもしれない。

 福高13が抜ける。しかし走り切れるほどの余裕はない。裏に出て、キックを蹴り込む。これを一年生エースの11が猛然と追っていくが、トライには至らない。
 10の激しいタックルで相手の動きを止めるのだが、ヒガシのFWがうまいのか、どうしてもラックできれいにオーバーさせてもらえない。タッチに押し出すも、ラインアウトで福高はノットストレート。
 このスクラムからヒガシは13が突っ込みラックとなる。近場を突いてボールをキープし、最後は11が左隅にトライ。このゴールが決まり(見事!)、12-3となる。前半、残り時間はもう5分ない。

 キック処理が安定しない福高の隙をついて、ヒガシが敵陣に入る。福高は素晴らしいディフェンスを見せるのだが、先ほどと同じでどうしてもラックの部分でオーバーできない。しかし、攻めるヒガシがノックオン。スクラムからボールをキープして蹴り出せれば前半終了だったが、このスクラムをヒガシがターンオーバー。出た球を13が受け、そのままトライ。ゴールも決まり、19-3となったところで前半終了。

 
 後半。いきなり攻め込む東福岡。スクラムからあっという間に13がトライ。ゴールは決まらず、24-3。相手の出鼻を見事に挫くトライ。開始1分。
 

 キックオフから、福高はディフェンスで相手ノックオンを誘い、カウンター。左に展開したところでノックオンも、相手がオフサイド。タッチに蹴り出し相手ゴール前5mのところでマイボールラインアウト。
 これを、受けた6が2に素早くリターン。そのまま2が左隅にトライ。ゴールは決まらず、8-24となる。
 更に、福高はハイパントをチェイスし敵陣深くに入るも、タッチに出てしまう。東福岡ゴール前で東福岡ボールのラインアウト。これを、ヒガシはキープするもボールが後ろにこぼれる。拾った12はインゴールで福高ディフェンスにつかまり、福高ボールのキャリーバックスクラムと変わる。
 このスクラムで、11が左からボールイン→右に回りこんだところでサイドに出た8からボールを受け、そのままトライ。ゴールも決まり、24-15とする。9点差、残り時間は20分弱。

 今度は東福岡。15分、キックを福高がキープし切れなかったところを奪い、相手ノックオンのアドバンテージの中14がトライ。ゴールも決まり、31-15。

 東福岡が福岡陣22m付近まで、キックで陣地を戻す。
 このラインアウトをキープしたところから福岡が攻め、ラインも揃って絶好のチャンスだったところで、芝がはげていた部分で足をとられ、回しきれない。
 それでも、福高のアドバンテージだったのだからそのまま攻撃を継続させればいいものを(この日の二試合ともこういうのが多い)、止められ福高ボールスクラムとなる。ハーフウェイライン付近。ここから福高が攻める中で、21分、東福岡12がアーリーチャージでシンビン。7分間の退出となる。
 このチャンスに何とか追い上げたい福高だったが、どうしても攻めきれない。このディフェンスが東福岡の王者たる所以。ボールを持ってタッチに出されたところから、東福岡がマイボールラインアウト。これをキープし、モールから10→11とボールが渡り、逆に東福岡がトライ。ゴールも決まり、38-15となる。
 時間は残り5分。

 
 相手のキックをキャッチしたところから、福高11がゲイン。10→12→14とつなぎ、14がゲインするも、ノックオン。
 この後も何とか攻める福高だったが、最後はインターセプトから東福岡14がカウンター。更に駄目押しのトライか、と思わせたが、スローフォワードの判定で、試合終了。

 書いていて改めて気づいた。読んでいただくと分かるように、福高のトライは計算されたサインプレーのもので、事細かに観戦メモにも書いてあるのだが、東福岡のトライは、基本的には(FWも含め)近場でゲイン、特にCTBで行ける所まで行き、力技でトライ、というパターン。近場近場でゲインするので、背番号が分からないこともしばしば。
 それだけ、東福岡は素材に恵まれ、シンプルなラグビーに徹底していると言える。
 好きなチームであるし、魅力的なチームだとも思うが、少し複雑な気持ちになる。優勝するまではともかく、花園で優勝も果たした今、東福岡のラグビーは、これから一体どんな存在になっていくのだろうか。
 
 
 挑戦者、福高。力負け、と考えてしまっては勿体ない。
 前半、東福岡の一本目のトライ。相手のパスが逸れたところで、福高の空気が一瞬緩んだ。しかし、それはノックオンでも何でもなく、試合が止まった訳ではなかった。生じた虚。
 更に前半ロスタイムでの被トライ。「防げた」とほっとしたスクラムからのターンオーバーだけに、反応し切れなかった。やはり生じた虚。
 そして、後半開始直後の、相手が勝負を決めに来たトライ。ここで抗し切れずに機先を制せられてしまったことで追う者は苦しくなった。これら3トライ1ゴールの得点、計17点。試合の最終的な点差、23点。
 6点差の勝負に持ち込むために、挑む側はどうすればよいか。失点を減らすのか。得点を積み上げるのか。前半、リズムに乗れないうちに近場を抜かれてしまったディフェンスをどうするか。
 どこに指をかけるか、爪を食い込ませるか、牙を立てるか。
 相手の力を逸らすことに長けている王者の、どこにそれを見つけるか。こちらの力を噛み合せる術が見つかったなら、相手を摑まえることが出来るはずだ。
 
 
 
 東福岡がもっと点差をつけて勝つという状況もあり得た。東福岡は強かった。
 福岡がもっと僅差で競り合うという状況もあり得た。見事な挑戦者だった。 
 晩秋の薄曇の中、現実と理想が様々なあやを成す、いい試合だった。 

 言い訳…。
 昨夜この試合の情景と、記事を書く夢で例によって眠れず(笑)、朝起きて頑張って書きましたが(しかし、うなされたのがよかったのか、すっかり風邪が軽快。これにはびっくり)、いろいろ不安です。間違い等々ご指摘あればよろしくお願い致します…。
 日本語がしどろもどろとか、何でも突っ込んで下さい。直せることだけ直します…。
by kefurug | 2008-11-10 23:52 | 花園予選’08