21年11月 東福岡高校(全国大会県予選 準決勝)

11月8日(日)。 対東福岡高校。 準決勝の日。

空は、晴れたり、曇ったり。 気温はAM10時でなんと26度!と、残暑があけた9月初旬のあったかさ。

未だ入院中の病院に、AM10:20。 おそれかしこくもかけまくも石橋幹事長(高32)に車で迎えに来て頂きまして、グローバルアリーナに向け、いざ出発! 

道々、スローに流れゆく宗像の緑の山々のそこここに、チョコチョコッと紅葉(カエデでしょう。)のトッピングがふりかかっておりましたが、この時季・この異妙な暖気に遭遇し、ちょっと出番が早すぎ、オフサイドしたのかも? と、紅葉たちも戸惑っておったんじゃないでしょうか?

赤のマグネットでマネージャーも入れんとね。

こんな調子じゃ、いずれ冬と春、夏と秋とがそれぞれ連立を組み、日本の四季も、二季となり、雨季と乾季となり、雨季は人心浮き浮きとして安寧なく、乾季は換気よろしくない息苦しい世となり、この~季何の季、気になる季? となるよーな日本の危季が来ないとも限りません。

応援ありあたぁ~す!

今日の準決勝会場、グローバルアリーナに到着。 ちょうど準決勝の第1試合、修猷館高と筑紫高の試合が始まったところ。 今の今まで車中、日本の気候の幾末を案じていたエライ人も、どうしたことか急に心浮き浮きとして安寧が無くなり、公式戦の空気が息苦しいよーな、意気楽しーよーな、この~気何の気、気になる気? と、たちまちにして先ほどの日本の四季喪失への感傷はどこへやら。 日本の四季の代わりに、福高の志気や士気がアドレナリンとなって全身にぐつぐつと沸いてきたのでした。

とぅお~おりゃぁ~~~っ!

修猷館と筑紫の試合は、前半、修猷館が押し気味の展開でゲームが進むも、前半の終わりに筑紫が7点を先制し、がっぷりのナイスゲーム。 後半も修猷館の執拗なディフェンスと、相手陣に入ってのかたくななアタックパターン(味方ウイングを走らせるSOのオープンハイパント)が筑紫陣に襲いかかるも、筑紫もだんだんと修猷館のアタックパターンにディフェンスが学習能力を増し、一発で大きくゲインするチャンスを逃さずにトライにつなげ、後半2本のトライで12点を得点。 結果、0対19で、筑紫高校が決勝進出!

この秋は、コレ捨てロースでダイエット。ファッションはこーでネート!

土手の斜面に座って観戦していたお尻を、普段はヨッ!コラ!ショッ!と3段飛びの呼吸でもって持ち上げるのですが、今日はスッ!とシンクロナイズドスイミングの足のように持ち上がり、普段はテレンパレンッと、応援テントまで歩いていくのですが、今日は何故なのかスススッと、マイケルジャクソンのよーに軽ーく歩が進むのでした。 
グラウンドの脇では部員たちがエンジンを組み、10万馬力の千代原頭を低音でアイドリングし、鳴らしていました。 時には息を吸いながら歌詞を口から出していた者もいたよーです。

ウラオモテのない水上!

12:22東福岡のKOで試合開始。 前半福高はやや風上。 というのも風は福高陣から見て、右から左に横なぐりに吹いていました故。  

東のKOボールをMB(マイボール)キープし、→ 福高⑩松下、縦へキック。 → 東の⑮少しゲインでP(ポイント) → 東⑨ゲインも、⑧水上のナイスタックルで、MB(マイボール) → ⑩ー⑪ー⑨右へオープンキック。 → 東カウンターアタック → ゲインしたPからの素早い球だしに東⑩が抜けて → フォローのCTBに → ⑪がコーナーへ飛び込んで東福岡先制は前半の2分。 (0 : 5)。

指導陣が「水上、ココ!ココ!」と言えば、「福高、ココ!ココ!」とチームに伝言できるよーになった⑧水上。

前半8分には、YS(ヤンボールスクラム。自陣ゴール前右中間)から⑧が左へ早い持ち出しでそのまま低くなだれ込んでトライ。 (0 : 12)。 → この前に、福高はキックで東の⑪ー⑮のカウンターを⑨中尾がナイスタックルで止めMBゲット。 → 再度福高、キックは、東⑪の大きなゲインP → ③ー⑥で福高のゴール前まで東の侵入を許し、先のトライ前のYSとなった次第。

御笠の川にいでし星かも。。。⑤阿部のたけあき

前半17分。 またも東⑮のカウンターアタックが大きくゲインし、フォローの⑬につないでトライ。 (0 : 19)。 
ここまでの3本のトライはいずれも東のFB、WTBのカウンターアタックにやられました。

まーっすぐ伸びる。しっかり伸びる。⑰渕上裕太。

前半20分。 YS(センタースクラム)から⑩ー②で縦について、 → 左へ振り⑩ー⑫のトライ。 (0 : 24)。

漢字検定協会似就職希望野、一番田原啓伍

前半23分。 福高ディフェンスは、さっきのトライのイメージが残っていたようで、⑩単独で裏にでられ、ゲイン。 → フォローの⑪にパスし、トライ。 (0 : 29)。

福高の前半のチャンスは、開始早々のアタックと、11分頃のML(マイボールラインアウト。相手陣、22m)。 ← このMLから惜しくも福高はBKでボールをハンブルしたが、⑪谷山リカバー。 しかし、リカバー谷山のインゴールへねらったハイパントは東にチャージされ、YBとなり、福高はこのチャンス逃す。

その一所懸命がなにより!⑦土持寛樹

ハーフタイム!

福高は果敢にタックルに行くのですが、東の選手のタックルポイントのずらし方がふところ深く上手にかわすため、福高のタックルが飛び込んでもあと半歩、届かないという場面が多く見られた。 相手の上体の動きに惑わされず、相手の下半身(ヒザ)にタックルポイントを定める、というのも頭ではわかっていてもなかなかに難しいよーであります。 やはり、こーいうチームとの実戦による経験値がある程度必要なのかもしれません。

「まっすぐな心がまっすぐな球になる」を会得したか。②井上大勇。

前半の得点差、ここまでの東の個々のゲイン力、またこれまでの東の試合巧者な経験値に思いをはせるに寄せ、ここはもー急遽ゲームの帰趨を離れ、福高は勝負よりも、尚武の芳香を放て!といったチョークが2本はいるよーな鼻の息となり、貴様とオーレとーは状態となり、同じ福高ラグビー部の庭に咲ーくぅーやろーもん、となり、見事!散ってくれよ、となり、そんな心理状態にボルテージが上がってしまいましたのでした。(←左記、私個人の心象表現です。悪しからず。)

昭和の顔に妙な親近感の湧く、④重智廣。

後半のはじまりも福高、果敢に攻める。 ML(相手陣22m左ライン)と、ML(相手陣ゴール前左ライン)、2度のチャンスも東の分厚いディフェンスに福高はなかなかゴールに近づけない

後半6分。 相手陣ゴール前のYLから、YM(ヤンボールモール)を押され、 → ⑫のP → ③P → ②P → BK左ラインへ⑩ー⑫ー⑬ー⑭で正面へのトライ。 (0 : 36)。

PRやらCTBやらFLやらSHやらオールラウンドプレイの⑥川上厚

福高のKOから、またも福高が果敢に攻める。 
<閑休> 
前半から福高は終始KOから攻めていくのだが、東ディフェンスのスプリングを押して押して、相手陣22m付近からそれ以上押し切れんっ! となったところで、東陣22m付近までたわんだ東のスプリングがバィ~ンとのびて一遍に福高ゴールに押し寄せる、といった感じが、これまでの両校の試合展開イメージでしょうか。

後半15分。 東のスプリング⑮がバィ~ンとゲイン。⑪へつないでトライ。 
(0 : 43)。

やさし~のが何より!チームのハートは、22白石翔

後半18分。 東のターンオーバーから、⑨が抜けて、⑩P → ⑩のよこに逆サイドから走り込んできた⑫がスコーンと抜けて40m独走トライ。 (0 : 50)。

春にはどー将、どー将、言いーよった松村キャプテン。ここにきて闘将一部に上乗!

そしてまたも福高が攻める。(4次連続攻撃) 攻める。(東のペナルティからハリーで3次連続攻撃) 攻める。(東のペナルティに福高タッチキック) → ML(相手陣22m先。左ライン) → 福高MM(マイボールモール)をじりじりと中央に向かって押す。押す。押す。押せ。押せ。押っせ~~!!。。。よっしゃ!YOッSYA~! 福高トーラーイ!福高トーラーイ!福高トーラーイ!福高トーラーイ!福高トーラーイ!福高トーラーイ!福高トーラーイ!福高トーラーイ! 
これで同点くらいになったろー! (5+2 : 50)。

3年生、FW渾信のトライ!

3年生主体の福高FWが一輪見事に咲かせてくれました。 

まっすぐな心で飛び込んだ②井上大勇。

周りの福高の応援席には飛び上がる先輩もいらっしゃいましたが、 私は軽率に飛び上がることはせず、わずか 0.1秒の判断により、右手で右ヒザを強くパンパンパン!と、3度ほど強く打っ叩いて喜びの表現に換えました。 
思わず真似して飛び上がり、縫ったばかりのお腹の糸がプチプチプチと切れるところを 0.1秒の刹那に想像し、その危険を賢くも回避した我ながらとってもクレバーなプレーだったと思います。 

記憶の宝石!

この後、東に例のごとしの力業で2本のトライを許しましたが、福高は終了まで連続攻撃、連続攻撃で福高らしさを見せてくれました。 最後は2本目のトライに惜しくも届かず、東⑫のタッチキックでノーサイド。 (7 : 60)。

牟田口先生!もーちょい左っ!
いないいないばーの左が森彩夏ちゃん。右が藤村沙理也ちゃん。

福高の学校関係者、OB、ご父兄、その他福高ラグビーを応援してくれましたみなさま。 あたたかい応援ありがとうございました。 また会場をはじめ、当日の大会関係者のみなさまにはお世話になりました。

よし。よーし。。。
よーやった!

3年生は、3年間ごくろーさんでした。 卒業証書はないけど、みんなのがんばりは、仲間のみんなや、応援してくれたみなさん方の記憶にしっかり、証明してもらっています。 勲章もないけど、これからもこの3年間の体験を誇りにし、大きく成長して、世の中を明るく照らしていって下さい。

握手の卒業証書。
手相も見れる森監督。

1年生、2年生は、その引き継いだものを3年生に感謝。 志は高く高く山頂を。 日々の歩みは大切に大切に足元を。 目の前目の前の峠をひとつひとつみんなで楽しく越えていこう。

そーだ。うれしいんだ。生ーきるよろこび♪ たとえ胸の傷が♪ いーたんでもー♪

<11/8 のスターティングメンバー>

1.田原啓伍(3年) 2.井上大勇(3年) 3.井之上亮(2年) 

4.重智廣(3年) 5. 阿部健明(3年) 

6.川上厚(3年) 7.土持寛樹(3年) 8.水上友輔(3年) 

9.中尾康太郎(2年) 10.松下真七郎(2年)

11.谷山俊平(2年) 12.安部健太郎(1年) 13.樺島雷人(1年) 
14.兼久賢章(2年) 15.小江智大(1年)

16.松村敏朗(3年) 17.渕上裕太(3年) 18.牟田口享平(2年)

19.熊谷圭晃(2年) 20.岡村晋治(2年) 21.西田怜(1年)

22.白石翔(3年) 23.奥山道陽(2年) 24.長谷川悠成(2年)

25.増本芳基(1年)

<選手交代> 
 前半20分、⑦土持 OUT → ⑯松村 IN。
 後半0分、①田原 OUT → ⑱牟田口 IN。
 後半6分、⑬樺島 OUT → 22白石 IN。
 後半29分、⑨中尾 OUT → 23奥山 IN。

↓ 同日夕刻より行われました 「健闘を称える会」 の写真(おまけ)

ご導師様方ご臨席の中、開会のごあいさつ

突然の牟田口先生のハダカ踊りに思わず爆笑!

千代原頭(蛍の光バージョン)       

2009-11-12 18:45:30 – edit

コメント
東福岡に敗れはしたが、福高の最後まであきらめない戦いに満足しました。3年生の皆さんお疲れさん。これからもラグビーで培われた根性で受験に頑張ってください。
来年は経験を積んだ1,2年生が頑張ってくれると思います。楽しみにしています。

Posted by 福高OB at 2009-11-12 22:01:29
今年一年間、福高ラグビー部を応援していただいた学校、OB、そして保護者のみなさん。 お世話になり、ありがとうございました。
今年も花園に出場する目標は達成出来ませんでした。 
福岡県の高校レベルが高すぎて。

よく福岡から二校の出場枠を!と言う人もいますが、個人的には東福岡に勝って、花園に行きたいと思います。

ここ数年で東福岡は素晴しいチームになりました。 本当の強いチームが持つ、相手に対する敬意と、思いやりとがあります。
昔少し見られた生意気なプレーも、今は皆無です。 
そのチームを倒して花園に行くところに価値があると思います。

近い将来、必ずその日がくる事を信じて、また夢を追いかけることにします。

一年間、ありがとうございました。

福岡高校ラグビー部監督 森重隆(高22)

Posted by 森 重隆 at 2009-11-13 11:26:15