23年8月  筑紫丘高校(練習試合)

子供のときは、一刻も早く大人になりたいと思っていました。

大人になりさえすれば、夜遅くまで起きていることができる由 ・ 学校に行かなくてもいい自由 ・ 宿題もランパスもない自由、、、

そーいうバラ色の世界が始まるもんだと思っていました。 

しかし、現実は、過ぎる一日一日の経過が、本当に遅く、じれったく、坊主頭を叩いてみても、文明開化の大人の世界はほど遠く、とにもかくにも、早く、早く、一日も早く、大人になりたいと、切に願っていたものです。

あっち向いてホイの要領でパスを練習中の成清(1年)
剣道の面をとりに行く要領でキャッチに行く川津(1年)

ところが、夏休みだけは、この若年性人生時間遅滞感覚の法則があてはまらないんですね。 あっという間に時間が過ぎてしまうんです。

→ さー夏休みが始まった → まーだまだ1ヶ月以上ある → なんと初日で夏休みの友を3日分もこなしてしまった(怖いもんなし!) 

→ 次の日から遊んで遊んで → あっという間に盆休み → 夏休みの友は出だしの3日分しかこなしていない。(明日から毎日3日分づつやれば全然問題なし!) 

→ 次の日からまたまた遊んで遊んで → あっという間に夏休み残り数日 → 夏休みの工作に急遽とりかかり、夏休みの友30日分を1日でこなし、こなしたと思ったら日々の天気の記録が当然わからず、友達に聞きに行き、、、

と、子供にとっての8月末は、師走ならぬ、子走(こわす)と呼ぶ地域もあったと聞いたことがありますが、断言はできません。

このよーに夏休みの時間だけは、「あっ!」という間に過ぎ去ってしまうんです。

相撲の立ち会いの要領でキャッチに行く大穂(1年)
居合抜きの要領で相手とすれ違う石井(1年)

つまり、、、

子供はこれからもあるであろう、永い永い時間を、全速力でぶっ飛ばして、早く大人になりたいと思っている、スピード狂なんです。

大人はこれからもあるかもしれない、残りの時間を、ゆっくりと踏みしめつつ味わい、できれば、少しづつ年をとりたい、優良安全運転手なんです。

一期一会のタックルを作法とする渡辺(1年)
卵かけご飯で卵割るときも両手で持てよ!野田(1年) 

宇美はひろいなおっきいな~からやって来た、豊田汐理ちゃん(1年)

ということで、子供たちとの時間を共有できる、
      福高ラグビー部の応援の方に、話をやっと移すことといたしましょう。

両サイドの脚を又裂き状態にされて痛々しい井上コーチのサングラス

8月7日(日) さわやかグラウンド。

台風は中国の方に向かってすでに通り過ぎてはいたんですが、
台風のしっぽのせいか、結構強い風が吹いていました。

今日の練習ゲームのお相手は、筑紫丘高校さん。

まずはA戦、15時KO。(25分ハーフ)

  福高A 38 (12 : 26) : (5 : 5) 10 筑紫丘A

福高の被トライは、前半に1本。 → 自陣ゴール前のヤンボールから、ラックサイドの近場を何度か突かれてのFWによる失点。 後半に1本。 → 福高のテンポテンポの展開ラグビーを数分間にわたって無効にする、あのモールで押されてのあの失点。

福高の前半の1本は、左右に振って3次目、BKの右オープンに回って⑭本田に、 → 外に⑮小江が来て、 →も1回⑭本田が外にフォローしてのトライ。 前半の2本目は、⑧末永が排気量と最大トルクの違いを魅せる、暴走バイクのようなゲインでそのままトライ。

コチョコチョしていっぺん笑わせてみたいとっても恐い⑧末永(2年)。

後半半ばから、福高はメンバーをシャッフルシャッフルし、ポジションを競い、いい感じになってきました。

⑭本田がWTBのポジションでめきめき力をあらわしてきました。

⑪杉山、姫野も、対面を振り切れる走力を十分持っています。

展開がホットホットの高回転になって、球出しがモットモット早くなれば、他校を凌駕できる福高ラグビーができてきそうです。

The Power Of Dreams → ⑭HONDA(2年)
相手を抜けば、福岡堅樹(高63)より早いぞ!⑪姫野(3年)。

次にB戦、16:17 KO。(15分ハーフ・スクラムプッシユ無し)

  福高B 33 (19 : 14) : 0 筑紫丘B  

⑥でプレイした林敬太郎がよかったですね。(例年の夏合宿で、福高では、一発のタックルで悟りを開き、フランカーに目覚め、ニューフランカーがよく鮮烈デビューを果たすんです。 今年の夏合宿で敬太郎が悟るのを楽しみにしてます。)

タックルぶちかまして、いっぺんに向こう岸まで突きぬけろ!⑥林(3年)。

1年生の中には、光る原石の子がたくさんいますね。 入部してそろそろ5ヶ月。 自分の色を出してみようかな、いいかな、いいよね、と、新参者の謙虚の殻を、少しづつ、少しづつ、脱ぎ始めてきたのでしょう。 ガッツなプレイがそこここに観えてくるよ―になりました。 

※1年生は、夏合宿では、先輩たちとの一つ一つのプレイで、1対1の男として、
 絶対負けんごと、張り合って、どんどん男を磨け! 上級生は、そうゆー1年
 生に、よ―やったけど、もーチョットのとこやね、、、益々がんばりやい!と、
 余裕がなくても余裕をかまして、最後の最後のとこで、意地でも1年には
 絶対負けんごと、しよう!

お父さん引く脂肪を目標体重にしている⑤柳(1年)

さあ!夏合宿!

福高は一発で倒せる強烈ストレートや、アッパーカットは持たない。 
当たってもたまたま!

で、勝つためには、全員でジャブをジャブジャブ相手にぶっかけて、ボディーブローを小刻みに小刻みにお見舞いして、テニスのラリーのように最後の詰めを見逃さず、テンポテンポで相手に走り勝つ、、、こーゆう一気呵成にたたみこむような福高ラグビー部をイメージしてゆこう! 「ちょっと短間(タイム)!」と相手が思わず言ってしまいたくなるテンポテンポのラグビーをイメージして!

夏合宿はこのイメージを持ちながらも、ストイックに一つ一つの練習に、がむしゃらに、がむしゃらに、取り組んでゆこう!

ガンバレ! 福高ラグビー部!

ちっちゃくっても強いポケットモンスターの集団になろう!

夏合宿は、8月11日(木)~16日(火)。
熊本県の阿蘇青年の家にて。
小倉、明善、光陵高校さんと切磋琢磨してきます!