21年 9月  グローバルアリーナ合宿レポート

秋が冬支度をしながら着々と進行しております。
畦道、土手、そこかしこの一面のみどりに、彼岸花の赤が紅をさし、田んぼもちょっと色気づいてきました。

夕暮れの山の端が少し赤味を挿し、黒いシルエットの鳥の家族が寝床にに向かって急ぎ飛んでいく。 

陽も入り果てて、ちょっと肌寒くなったところに、おれたちの番が来たと、虫の音の協奏が始まる。
→ 秋ですね~。 

月が天高く、浩々と冴え、ちびりの酒と、焼きナスの香りが日本人を再確認させる。 

秋の風物と接し、その薫りを嗅ぐ時、先人と時空を超えて交流しているような。
→ ポエムですね~。

グローバル誰~ナ?

徒然なるままひぐらし、向かっている対象が硯ではなく、現代文明機器の4番バッター、パソコンであったので、急きょ先人とはお別れすることとし、福高ラグビー部の合宿報告をさせていただくことにいたします。 

ラグビーは少年を
大人にします。

さあ! 阿蘇の夏合宿で身も心も一回り大きくなった福高ラグビー部は、9月22、23日の1泊2日。 グローバルアリーナでの合同合宿に突入。
(25分ハーフの練習試合形式)

合同合宿のお仲間は、すでに20日よりお越しの、光泉(滋賀)。 大分舞鶴。 佐賀工。 大阪朝鮮。 21日より合流の、長崎北。 小倉。 長崎北陽台。の各校です。

22日、福高初日の天気は雨模様でしたが、大粒は降らず、終日曇ったり、小雨になったりで、ゲームへの支障はほとんどありませんでした。

ナイスガイ十川(そごう)のお見合い写真

スタジアム。 陸上競技場。 人工芝グラウンド。 この3つのグラウンドを、次は何時何分KOで~、 対戦相手高がどこどこで~、 グラウンドが3つのうちのここで~、 と、スケジュール用紙の小さ~~~い文字を指でたどりながら、リーチを伸ばして紙を遠くに持ち、さらに背筋を伸ばして、頭を反らせて紙との距離を更にとり、ふんぞり返った姿勢で移動しては観戦。 移動しては観戦しておりましたが。 

だんだんと横着になり、身内を探してその後ろをフォローしていけばこれ、楽チンと思い至り、この方法の採用により、その後、ふんぞり返らずに済み、ずいぶんと楽になりました。 ただし、この人と決めてその人に無心で附いていくと、その人がなんとこっちの行きたくもないトイレに入ってしまい、仕方なく連れションしてしまった、というアクシデントや、不意打ちに牟田口先生から、また、諸先輩方から、次は、いつ、どこで、どこと、と、質問されることもあると知ると、結局はメモ帳に大きな文字でスケジュールを書き写すこととし、この件はこれにて一件落着しました。

クリックするとボールが消えます。

最初の「いつ」は、10:20KO。 「どこで」は、人工芝グラウンドで。 「どこと」は、大阪朝鮮Bチームと。 (以下、対戦は全て25分ハーフ1本。)

これをスタートにして、1日目の対戦相手とスコア結果は以下。

<1日目>

◇10:20KO 福高B (0 : 0) 大阪朝鮮B    → 人工芝G

 ⑮杉山のいつどこでどんなパスやキックが飛び出すかわからないプレイが相手だけでなく味方をも翻弄しました。 ④岡村の密集を貫くシーンが夏合宿よりこのかた増えてきたようです。

逞しく成長してきた④岡村。

◇11:06KO 福高A (0 : 14) 大阪朝鮮A  → 陸上競技場

 11分。ハーフラインあたりから福高⑩寺川のグラバーキックを大阪朝鮮がマイボールゲットし、右オープン⑩-⑫-⑬-⑭-⑧がライン際走り、→ 内についた⑬でトライ。
  24分。 相手陣でのヤンボールスクラム → 大阪⑨ハイパン → 福高⑮キック応酬 → ⑨-⑮ゲインー⑥が正面へトライ。
  
 キックにキッカーとチームの意図がのり移らなければ、ただのマイボール献上! またカウンターアタックで相手にスペースのある攻撃をされた際、福高の対面ディフェンスは、タッチラインを土俵際に見立て、近場のチームメートとペアでもって、面で相手を追い詰めようとする意識が希薄に見えた。       

二死満塁フルカウント。

◇15:41KO 福高B (10 : 0) 長崎北B     → 人工芝G

 入部以来、肩の養生、リハビリ、ハードなフィットネスをこなしてきた、竹中(1年)が、13分に⑮で出ビュー。
 福高の2本のトライはどちらも、ラインアウトからモールで押し、②熊谷が飛び込む、福高特異のモールでのトライ。

この時期、ゴール前にクマが出没します。注意!

◇16:23KO 福高A (5 : 0) 大分舞鶴A   → 陸上競技場

 ⑩寺川のナイスタックルで相手のSOが負傷退場。 福高のトライは23分。 ⑬安部のナイスタックルでノッコン → MS(マイボールスクラム) → ⑩左にまわりこんで相手の裏へぬけ、ゲイン → ⑪長谷川、内にワンステップし、左中間へのトライ。

⑩寺川のタックルは突き刺さる。
 

◇17:02KO 福高A (12 : 14) 長崎北陽台A  → スタジアム

 4分。福高FWのモールでのトライ。 11分。福高MS(相手陣ゴール正面)から1次は左へ → 2次は右サイドを突き → 3次で右に⑩-⑫ー⑭のトライ。 
⑭増本がボールをもらう前に対面を外にかわし、縦に走りこんできたナイストライ。 

跳ねると弱いが、縦を突くとキレと強さが出る⑭増本

 ここまで福高調子よくきたが、16分にカウンターアタックで⑮に大きく持って行かれ、フォローの③が正面にトライ。 22分にYS(ハーフライン右中間)から⑩がぬけてやはり大きくゲインし、福高ゴール前でポイント。 → FWに飛びこまれての正面へのトライ。

卒啄同機。

ノータイームで福高はペナルティをもらい、⑬オープンキック → たまたまペナルティも1回もらってハリーで左へ⑪までまわし、 → FWで1回サイドを突いて → ⑩チョコパントでタッチに出、笛。 ノータイームビハインドで何故キックしたか要反省。 またはその意図があるならばチームで要確認。 要意図共有。   

今日は、声を出せ!声を出せ!(コミュニケーションをとれ!コミュニケーションをとれ!)と、指導陣がよく声を出して(コミュニケーションして)いました。

<2日目>

◇09:20KO 福高B (12 : 5) 長崎北B    → 人工芝G

 福高の2本のトライは今日も、ラインアウトからモールで押し、②熊谷が飛び込む、福高特異のモールでのトライ。 ⑤満田の前へ飛び込むナイスセービングよーし! ⑥渕上も相手の②にナイスディフェンス!

チーム一のファイター⑤満田。「怖くても怖がらんよ。」
    
 

◇10:04KO 福高A (19 : 0) 光泉A     → スタジアム

 福高3本のうち2本目のトライはFWモールがドラ~イブ。 ドラ~イブ。と、上手な運転で電車のように走りました。 3本目⑪のトライはその前、⑬白石のナイスコース!

翔たい!そのコースたい!

◇12:43KO 福高A (5 : 12) 佐賀工A    → 陸上競技場

 6分。福高⑩のゴロパントを佐工⑪がカウンターアタック。 → 反対サイドにまわりこみ右中間にトライ。
 14分。相手ゴール前、⑧水上が身体ごとインゴールにぶち込み、どどーんとトライ。 「アップァ~!」
 25分。福高のノッコンにアドヴァンがかかり、佐工の左右の連打にクラクラっとしたところを⑭が個人技で対面をぬき去り、右端へトライ。
 
 福高FWは良かったです。

⑧水上の気合いは超低周波なので一般には聞き取れません。「zzzzzz。。。。。。」

◇13:25KO 福高B (5 : 7) 長崎北陽台B   → 人工芝G

 11分。福高またまたモールで、②クマとどめ! 
 20分。YS(自陣左中間22m) → ⑧ → ⑩-⑫ゲイン-⑪トライ。 
 福高Bチーム初黒星。

②熊谷の両脇に抱えこまれた①光安と③相良
 

◇14:04KO 福高A (5 : 26) 長崎北A    → スタジアム

 福高唯一のトライはまたもFWのモールで、①牟田口が押さえる。 福高はCTBのディフェンスが甘く⑬にことごとくやられました。 福高のBKディフェンスは⑩がよく前に出、第1CTBもSOに合わせて前に出るので、第2CTBでドンピシャカモネギでいけるはずのところが、対面に半身越され、追いすがりタックルとなっていたのが相手につけ込まれたところ。大きく要反省。

もうちょっと暖めるとふ化します。

全国大会福岡県予選が近づいてきました。 福高ラグビー部も松村キャプテンを中心に、戦拠公約(気迫で相手に絶対負けない!など。)をぶち上げ、制県奪取といこう! 一生の内でも最も密度の高い時間が今、流れている。 決して流れに流されることなく、自分たちの流れを自分たち自身で作りだしていこう! 思い出や、友は、道を通過した後、後でゆっくり確かめるといい。 

とにかく、ONE FOR ALLで!

2009-09-25 05:22:38 – edit

コメント
主力が4,5人抜けたなかで良く戦ったと思います。最後の長崎北戦をのぞくと大分舞鶴、佐賀工相手に一歩もひけをとらない戦いぶりを見て、1、2年生の成長ぶりに満足しました。さあ、本番に向けて主力も何人かは戻ってくれるでしょう。福高の健闘を期待します。

Posted by 福高OB at 2009-09-25 09:32:05