香港セブンス! 知っていますか?
7人制のラグビーの世界一を決定する一大イベント。
香港最大のスポーツイベント。
チケットはほぼ毎年売り切れになるほどの人気なんだそーです。
中年のおでこが間接照明の役割を果たしています。
3月25日、26日、27日、3日間の開催中、25日夕方着の旅程で、このたび卒業した3年生(63回生)16人と、この香港セブンスに行って参りました。
この時期の香港は、気温的にはベストシーズン。
いざ! 参るど! ホンコンセブン 吸ゥーパーライト!
向こうのスタンド中央上段上から5列目左から3人目で手を振ってこたえているのが牟田口部長です。
7人制のラグビーは、フォワード3人、バックスが4人という構成。
グラウンドの広さは15人制と同じ。
7人なので選手1人あたりのスペースが非常に大きくなるため、コンタクトプレーよりも華麗なパス回しと、選手のステップワークを駆使した走りが見もの。
試合時間は、7分ハーフの計14分。(ハーフタイム2分)。
決勝のみ10分ハーフで行われます。
競技時間が短い分だけ、選手は最初から全力で試合をします。
このボールを使ってコンバージョンを決めると賞金が出ると英語で外人が説明していました。
観戦してて、15人制との大きな違いは、二つ!
ひとつは、個々人のチェンジオブペースを使った、瞬時加速力の妙!
もうひとつは、2次、3次と展開するにつれ、1 対 2。 1 対 3 と、ディフェンスが少なくなるのが、当たり前のシチュエーションの中、ディフェンスは後退しながらも(ゲインを許しながらも)左右のタッチラインに、相手ボールキャリアーを追い詰めてゆく展開の妙!
日本のために祈る!
セブンスラグビーは、国際ラグビー評議会(IRB)が主催して、ドバイ、南アフリカ、ニュージーランド、アメリカ、香港、オーストラリア、イングランド、スコットランド順で、8カ国・地域を転戦して開催され、優勝者には16チーム参戦の大会だと24ポイント、24チーム参戦では30ポイント、2位は前者が20、後者が25ポイントなど各順位に応じてポイントを得て、その総合ポイントで順位を争います。
8カ国・地域のうち、香港だけが24チーム参戦する大会で、ほかの大会より規模が大きいのだそうです。
ニッポン!ちゃちゃちゃっ!
16のチームのトーナメントであれば、余りなしで、きっちりトーナメントが組めるのですが、24の国と地域から参加する香港セブンスだけは、1グループあたり4カ国・地域として6グループに分かれます。 予選は総当たりを行い、その順位に応じてクラス別(一位グループ、二位グループ、予選敗者グループ)のトーナメントに進み、それぞれの栄冠を狙います。
ニッポンは決勝トーナメント(一位グループ)には進めませんでしたが、 なんと! 二位グループで準優勝したんです。 いやー盛り上がりました!
スマイル!ニッポン!
7人制は試合時間が短く、次から次へと試合が組まれるので、観ててぜんぜん飽きません。 1日に数十試合組まれ、大会期間中の3日間で、計80試合くらい観られます。
また、15人制でラグビー強国といえば、ニュージーランド、オーストラリア、南アフリカ、イングランドなどですが、7人制になると競技の性格が違うせいもあり、フィジー、サモアといった国も強国に名を連ねてくるんですね。
「お袈裟を着てくればよかった!」と後悔していた牟田口部長。
香港セブンスは仮装していくのがいいです。 いや、仮装が正装!
ということを反省、学習いたしました。
真っ白のペンキの浴槽にザブンと入って、顔面に真っ赤な日の丸を書いてもよかったし、紋付き袴の腰におもちゃの日本刀を差し、頭上ちょんまげを結い、後頭部左右を三つ編みに編んで、応援しても、グラウンドに乱入さえしなければOKなんだそーです。 いや、ホント―なんです。 ピンクのベビー服とおむつ姿で哺乳瓶にビールを入れてチューチューしている者もいれば、、、となりの観葉植物が急に動き出したとビックリすれば、眼の白いとこ以外は全身グリーンのペンキザブンの者もいるんですから、、、
もーフルチンでもペイントしてリボンでもつけとけばOKかもしれません。
そー今回、我々福高ラグビー部卒業生香港セブンス観戦ツアー一行は、まともな日常、通常、の格好をしているが故の、恥ずかし目を受けたんであります。
ジャパンは、フントーに奮闘しました!
いや実際に受けてはないのですが、周囲の観戦者の外人たちがコスプレの衣装に、顔面中、身体中、ペンキで塗りたくっているもんですから、それらコスプレの大観衆に取り囲まれた通常服の我々ジャパニーズに、あの外人さんたちは、きっと冷たい視線を浴びせていたに違いありません。 少数である理由だけが故の恥ずかし目を受けたのであります。
ビルも観戦してます!
「ハーン ハァ~ン? They are Hongkongセブンの ドシロートジャパニーズ? They are エブリ場デ ノリが No グッド!」
ざっと通訳すれば、まわりでの、ペチャクチャ ハーン ハァ~ンは、そーゆー意に、私には聴こえました。
とにかく現場は仮装大会と化しています。
はーい写すよ~! オジサンは、変な顔して!変な顔して~!
試合の合間には、大音量のロックミュージックが会場内に鳴りひびき、スタジアムはコンサート会場となります。
その大音量のロックミュージックに、観客が拳を振り上げては、「ウー!」 とか、「ハ―!」 とか、合いの手を入れるよーに雄たけびます。 会場はまさにウ―ハ―の効いた地鳴りのよーな、ひとつの巨大スピーカーシステムと化していました。
盛りあがっとるけど、、賭けとりゃせんめーね!
そしてその観衆が踊り狂っている最中、香港スタジアム内の大型スクリーンに、コスプレの外人女性がひとたび映し出されるやいなや、(外人男性も映し出されてはいましたが、、、) もーその腰の振り方が、一挙、振幅角度、回転数ともに上昇し、会場の大観衆にお色気を振りまいておりました。
む無無無無!
それに対し、我々福高ラグビー部卒業生香港セブンス観戦ツアー一行の態度は、もちろん! 代表的日本人の矜持をもち、平静、沈着、冷静な態度を崩すことはありません。
ただ、正直に申し上げれば、そのコスプレの外人女性への、釘付け視線度数、他にいないか?キョロキョロ度数だけが、多少、上昇した者も一部いたよーであります。
試合と試合の間の、わずかな押しっこタイムの模様。
会場内の食べ物は、基本的にはファストフード。 ビールが飛ぶように売れていました。 ビールの消費量は半端ではありません。 ビールを飲んではおしっこで出し、おしっこを出してはビールを注入する、、、お店のビヤタンクから、外人さんの大きなお腹のタンクにビールの移動があって、外人さんの大きなお腹のタンクから、トイレに流しこまれたビールは、またお店のビヤタンクに連鎖する、、、といった感じでしょうか? セブンスはビールを片手にスポーツを楽しむという形が定着しているよーです。 ※我々はお昼のお弁当を2日間配達していただきました。 毎日中華三昧ですので「中華もいいけどカレーもね!」 とばかりにカレーに一番の人気があったよーです。
決勝前に彼らにとっての千代原頭を高らかに謡う!
決勝戦はニュージーランドと、イングランドが対戦し、ニュージーランドの優勝!
二位グループでは日本がスコットランド、USAに逆転勝利し、見事決勝に進出しましたが、惜しくもカナダに敗れ、準優勝。
「チーズ」でも「ピース」でもなく、今日は周りにかぶれて「イェ―イ!」と言っているよーです。
放送禁止用語での応援し放ー題がとってもうれしー松下さん。
そうそう、会場ではニュージーランドと日本に、今回の震災でお亡くなりになった方々への全員での黙とうがありました。 PRAY FOR JAPN AND NZ。
観衆のざわつきが、徐々に徐々に、静かになっていくその空気感に、皆さんの厳粛な祈りを肌に感じました。
日は暮れて、いよいよ!暗いMAX!
フィナーレではグラウンドに吹奏楽隊を先頭にした、大勢のちびっ子ラガー、そして参加チームの入場行進があり、フィールドも含めて会場内が超満員となりました。 大観衆に埋め尽くされた香港セブンスの会場は、消えゆくろうそくの火のようにフィナーレで、キラキラと輝きを最高にし、すばらしいエンディングを迎えました。
中華三昧のお料理に、ラグビー三昧の香港セブンス観戦。
みんなでいい思い出になったことと思います。
<以下、観光スナップいろいろ>
福高ラグビー部にぜひ入部してほしい、立派な体格の慈母観音像。
こいつらのせいで、ご利益の打率(学力向上)を下げてしまったよーです。
世の経済社会を俯瞰し、そろそろジョンベンがしたくなった十川。
好喰!イー↗ キー↘ シー↗ チー↘ ニー! ウー↗ 喰う↘ 酢ー↗ 通ー↘ ヌー!
看板に屋根をもっていかれた、2階建ブッ飛バス!